◇セ・リーグ 巨人―ヤクルト(2022年7月5日 東京D)
巨人の中田翔内野手(33)がヤクルト戦(東京D)で名手らしくさすがの好守を見せ、スタンドを沸かせた。
「7番・一塁」で先発出場。4―1で迎えた7回の守備だった。マウンドには、6回1失点好投した戸郷の後を受けて2番手として登板した左腕・今村。最初に打席へ迎えたのは左打者の長岡だった。
ここで思い出されるのが、戸郷が前回登板した6月26日のヤクルト戦(神宮)。戸郷は今季最短の3回途中6安打6失点(自責5)でKOされたが、戸郷が降板した後に2番手として登板したのが今村だった。だが、最初に打席へ迎えた長岡に3ランを被弾。チームは壮絶な打ち合いの末に10―11で敗れて球団最速の自力V消滅となった。
今村にとって、それ以来となるヤクルト戦登板で、いきなりあの日と同じ長岡との対戦。そして、長岡がスライダーを打ち返した打球は鋭い当たりとなって一塁線を襲った。だが、この打球に中田が飛びついてスーパーキャッチ。ベースカバーに入った今村にトスしてアウトをもぎ取った。このプレーにヤクルトの高津監督はリクエスト。審判団によるリプレー検証が行われたが、判定は覆らず。今村はこの回を3者凡退に仕留めた。
2022年07月05日 20時40分