◇大相撲九州場所千秋楽(2022年11月27日 福岡国際センター)
幕内・琴ノ若(25=佐渡ケ嶽部屋)が竜電(32=高田川部屋)を破って9勝目を挙げ、来場所の三役昇進を確実にした。
竜電に前ミツを引かれて頭をつけられる苦しい体勢から、左を巻き替えてもろ差しで胸を合わせて前に出て寄り切り。「自分の形に持っていくまで我慢できたのがよかった」と振り返った。
幕内上位に定着したこの1年、7勝3敗からコロナ関連で途中休場した名古屋場所以外は安定感を見せて全て勝ち越した。年間勝利数の55勝は、57勝で最多の若隆景に次ぐ成績。「全部が全部よかったわけではないけど、いろいろ自分の中で成長になる1年だった」と飛躍の年を振り返った。
三役に上がれる成績を残しながらも番付運に恵まれないこと3度。西前頭筆頭で今場所9勝を挙げて今度こそ新三役へ大きく前進した。番付に関しては「発表を待たないと分からない」とした上で「もっと自分の相撲を磨いて来場所に備えて稽古を積んでいきたい」と決意を込めた。
2022年11月28日 06時20分