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箱根駅伝:東洋大 全員で「1秒を削り出せ」圧巻の総合V

323日前

 第90回東京箱根間往復大学駅伝競走で往路優勝の東洋大が復路(5区間109.9キロ)も新記録となる5時間25分38秒で制し、2年ぶり4回目の総合優勝を果たした。

 東洋大のアンカー大津は手の甲に記したチームスローガン「その1秒を削り出せ」を示した後、両拳を握り締めてフィニッシュした。「山の神」と呼ばれた柏原竜二(富士通)を擁した2年前の記録には及ばなかったが、復路では当時を超える新記録。層の厚さを見せつける圧勝のレースとなった。

 優勝を争う駒大はエース窪田を9区に投入。前日の往路で東洋大は設楽悠太、啓太の双子エースの好走で59秒の「貯金」を得たが、酒井俊幸監督の考えは「窪田君の前に最低でも2分、できれば2分半ほしい」。6〜8区の3人は指揮官の思惑を超える走りで、その差を3分40秒にまで広げた。

 とりわけ、大きかったのは7区・服部弾、8区・高久の連続区間賞。服部弾が1年とは思えぬ冷静な走りでピッチを刻めば、高久も「相手が(自分の背中を)見えない位置まで広げたかった」。追う側の難しさを心得ていた。

 設楽兄弟という屈指の二枚看板を擁しながら今年度の駅伝では出雲、全日本と2位。実力では負けていない自負もあったのだろう。酒井監督は「走力以外の成長を求めた」。結束力もその一つだった。この日、7区の服部弾が自分の腕に油性ペンでスローガンを記すと、それを知った8区以降の選手も呼応。まさに「全員駅伝」でつかんだ総合優勝だった。【田原和宏】

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