日本サッカー協会は27日、U―23アジア杯(6月1日開幕、ウズベキスタン)に臨むU―21日本代表に、札幌FW中島大嘉(19)を追加招集すると発表した。今季は途中出場が多い中、1メートル88の高さとスピードを武器にリーグ戦とルヴァン杯を合わせてチーム最多の6得点。9~11日の代表候補合宿ではポテンシャルを高く評価されていた。「(追加招集の)自信はありました」と話した中島は、「インパクトを残して世界に名を広めようと考えている」と野望を口にした。
幼少期によく、サムライブルーのユニホームを着た自分を絵に描いていたという。「青は似合うんちゃうかなと。小さい頃から見てきたユニホームをまとって戦うのはうれしい」。憧れてきた日の丸を初めて背負うことに「興奮している」と少年のような笑顔を見せ、「毎試合得点が目標。日本代表のFWとしてゴールを追い求めていきたい」と誓った。
不安もある。海外渡航は昔行ったハワイの一度きりで、海外経験豊富な元日本代表MF小野にアドバイスを求めた。「持っていったらいいものを聞いたら充電器(や変換プラグ、変圧器)と言われたので買いにいきたい」。さらに苦手な飛行機はウズベキスタンまで約9時間。「本当に怖いですよ。海外は全部が怖いと思ってる」と苦笑いも浮かべた。
29日には神戸戦(ノエスタ)が待つ。「イニエスタ選手に“あいつ、やばい”と名前を覚えられて、それで代表に行ったら凄くいいなと思ってる」。今季公式戦7点目を置き土産にするつもりだ。
なお、U―21代表はMF小田裕太郎(神戸)がコンディション不良で不参加となり、MF佐藤恵允(明大)も追加された。
2022年05月28日 05時30分