MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーが「魚雷バットは野球にとって完全に良いことだ」と語った。ニューヨーク・タイムズ紙が6日に報じた。
同紙のインタビューに応じ、「魚雷バットのような問題や、それを巡る議論は、野球がいまだに我々の文化の中で重要な位置を占めていることを示していると思う」とコメント。「バットはルールに準拠しています。実は選手たちは長年、スイートスポットの位置をいろいろと工夫してきました。結局のところ大したことではないことに、人々が完全に熱狂する。それが今の野球なのです。でもこういった議論や論争が起きること自体が、テレビ視聴率や収益といった数値では測れない、野球という競技の本質的な価値が示されているように思う」と説明した。
マンフレッド氏が述べているように、このバットは数年前から使われていた。2024年にはヤンキースの主砲ジャンカルロ・スタントンが使用しており、両肘のケガから復帰後も継続して使う意向を示している。
ヤンキースのアーロン・ブーン監督も、このバットの使用を擁護。「自分たちができる限り最高のパフォーマンスを追求しているだけだ」と発言した。実際、過去1週間で複数の選手やチームがこのバットを注文しており、MLBの比較的シンプルな形状規定にも準拠している。
2025年04月09日 00時02分