歌手の加藤登紀子(82)が26日、より良い未来構築のために地道に取り組んでいる個人または団体を表彰する「澄和Futurist賞」に選ばれ、都内で表彰式に出席した。
中国の北東に位置する旧満州国・ハルビンで生まれ、終戦後に引き揚げを経験。1965年に歌手デビューして以降はロシア、中国をなど世界各地でコンサートを開いてきた。
今月10日には、第2次大戦後に旧ソ連に抑留された日本人が建設に携わったウズベキスタンにある「ナボイ劇場」で公演。文化交流を重ねることで平和を体現し続けたことが評価された。
式典では「歌には境界線や分断を超えていく力がある。生き延びることができたから伝えることができる、歌うことができる」と感謝。「戦争で亡くなった人の分まで伝えていかなくてはいけない」と決意を新たにした。
ステージには12年ほど前から親交がある歌手のMISIA(48)がお祝いに駆けつけた。ともにピート・シーガーの「花はどこへ行った」などの反戦歌を歌ったといい「登紀子さんから「音楽は人に力を与えるものなのよと言われたことが心に残っている」とエピソードを明かした。
続けて「平和の世界は願うだけではなくて、ひとりひとりの行動の積み重ねが大切。歌が人によって歌い継がれて、長い時間をかけて多くの人にメッセージを届けていくように、私もこれからたくさんの人達に平和の願いを伝えていきたい」と思いを込めた。
ほかサンリオ創業者の辻信太郎氏(98)、静岡大学教授のM.G.シェフタル氏(64)が受賞した。
2026年10月26日 12時42分