俳優の中村梅雀(70)と歌舞伎俳優の尾上松緑(51)が21日、都内で出演する「十二月大歌舞伎」第2部「忠僕元助(ちゅうぼくもとすけ)」の取材会を行った。
松緑が2022年から上演してきた講談シリーズの4作目。今回は赤穂義士外伝の一つで、討ち入り前日を描く。梅雀が歌舞伎座の舞台に出演するのは1980年12月の前進座創立五十周年記念十二月歌舞伎座特別公演以来46年ぶり。「不思議な巡り合わせ。歌舞伎座は一番恐れ多い場所だと思っています。わが家の系統の元になるのは歌舞伎座の大歌舞伎だった。そこに出させていただくのはとんでもない話。なんと表現していいか分からない」と恐縮しながら舞台に上がる。
2人は2000年のNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」に出演。松緑が三代将軍徳川家光を、梅雀がナレーションと徳川光圀を演じた。「どうしてもご一緒してみたかった。僕自身、兄さんと芝居がしてみたかった」と語る松緑たっての希望で、梅雀の出演が実現した。
梅雀は当初出演を悩んだというが、妻の「何を迷っているの。出るしかないでしょ」という言葉で吹っ切れ、出演を決断した。松緑は「兄さんと一緒にやらせていただくことが自分の役者としてのプラスに絶対になると思った。電話でもその話をした」と期待を寄せる。熱い思いを受け止めた梅雀は「熱い圧力を感じた」と苦笑いした。
2026年10月21日 16時50分