俳優の役所広司(70)が主演を務めるNetflixシリーズ「俺のこと、なんか言ってた?」の世界独占配信が、22日にスタートした。同作は、2024年1月期のTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」を手掛けた脚本家・宮藤官九郎氏と磯山晶プロデューサーが再びタッグを組んだ話題作とあり、配信直後から大きな話題を集めている。
「日本で知らない人はいない」ほどの大物俳優・高瀬川玄(役所)が主人公。演劇の本場ロンドンに渡り、シェークスピアの「リア王」で主演を務め、400年の歴史を誇るグローブ座での公演を成功させた。自分の評判が気になって仕方がなく、元妻に「俺のこと、なんか言ってた?」と周囲の反応を尋ね、スマートフォンでエゴサーチを欠かさない。
ところが、パンデミックの影響で帰国できないまま2年が経過。ようやく日本に戻ると、家族も世間も高瀬川の存在を忘れていた。仕事も住まいも失った彼は、サウナ店で住み込みのアルバイトを始め、エキストラとして俳優人生を再スタートさせる…という衝撃のストーリー。
役所は「PERFECT DAYS」でカンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を受賞するなど、国内外で高く評価されてきた名優。本作では、サウナ店の従業員やエキストラ、時代劇俳優、撮影スタッフ、さらには劇中劇の「リア王」まで、さまざまな姿を見せる。傲慢で自己中心的な一面を持ちながら、どこか憎めない高瀬川をコミカルかつチャーミングに演じ“怒涛の七変化”を披露。すべてを失った男がゼロから再起を図る姿を描くヒューマンコメディーだ。
高瀬川を取り巻く人物にも豪華な顔ぶれがそろった。ライバル俳優の壬生大也役に濵田雅功、サウナ店で働く劇作家の岡本哲役に賀来賢人、撮影現場のチーフ助監督・川島一機役に松山ケンイチ。妻のマチ子を江口のりこ、元妻のヨウコを吉田羊、娘のエマを河合優実が演じる。磯村勇斗、上川周作、坂井真紀らおなじみの面々も出演する。
企画の発端について、宮藤氏は公式を通じて「名前だけでキャスティングされる大物俳優」が忘れられたら、どうやって自分を証明するのかという発想があったと説明している。俳優にとって「俺だけど」が通用しなくなったらどうなるのか、という問いが物語の出発点になった。
配信直後からネット上では盛り上がりを見せている。「『不適切にもほどがある!』のキャストを多数起用し、クドカンコメディ全開」「#俺のことなんか言ってた 最高だった。クドカンのドラマは誰に対しても優しい。問題提起はしても断罪しない。こんな世界なら良いのにな。役所さんは言わずもがな素晴らしい。坂井真紀さんがとても良かった。小日向さんの贅沢な使い方に笑ってしまった」「ものすごく面白くて完成度も高いクドカンのコメディードラマの集大成と言えると思う。京都撮影所や蒲田行進曲、平田満、由美かおるなど邦画、時代劇、テレビドラマへのリスペクトもあり、いろんなところに風刺もちりばめられてる」と、これまでの宮藤作品ファンからさまざまな声が上がっている。
他人からどう見られているか、周囲に認められているか。誰もが気にすることのある「承認欲求」を笑いに変えながら、人間関係や自分自身との向き合い方を問いかける。
2026年10月25日 08時44分