◇「豊臣兄弟!」徳川家康役・松下洸平インタビュー(中)
俳優の仲野太賀(33)が主演を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜後8・00)は25日、第41回「家康の野望」が放送され、俳優の松下洸平(39)が好演している徳川家康の豊臣への臣従が描かれた。織田信長役の俳優・小栗旬(43)とは今回が初共演で、大河&三英傑役という大舞台。松下に撮影の舞台裏を聞くと、小栗の眼光に圧倒され、台詞が出なかったエピソードを明かした。
<※以下、ネタバレ有>
NHK連続テレビ小説「おちょやん」などの八津弘幸氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ通算65作目。“天下一の補佐役”豊臣秀長を主人公に、豊臣兄弟の絆と奇跡の下克上を描く。兄・豊臣秀吉役は俳優の池松壮亮が演じる。
松下の大河出演は2024年「光る君へ」以来2年ぶり2回目。「#周明の生存ルートを考える会」のハッシュタグが生まれるほどの人気キャラクターをつくり上げ、平安から戦国の世に“転生”した。
第15回「姉川大合戦」(4月19日)。徳川家康はわざと遅参し、一人、織田信長の前へ。“ポーズの詫び”を入れた。
家康「遅くなり申し訳ござりませぬ。徳川家康、ただいま参上いたしました」
信長「遅かったのう。食うか。そなたにも裏切られたかと思うたわ」
家康「めっそうもない。武田への備えに追われておりました。しかし、我らが来たからには朝倉、浅井など恐…」
前田利家(大東駿介)佐々成政(白洲迅)らが家康を取り囲む。家康は思わず立ち上がり、慌てふためく。
信長「他に…何か申したきことはあるか(とドスの利いた声)」
家康「誠に申し訳ござりませぬ!(と土下座)。二度と、二度とこのようなことは致しませぬ!」
信長は家康の口にメザシを入れ“無言の圧”。家康は震え上がり、陣幕の外に出ると、膝から崩れ落ちた。
視聴者も戦慄したシーンを振り返り、松下は「撮影中に台詞が出てこなくなることはあまりないのですが、今回の現場で、頭が真っ白になったのは、小栗さんと対峙したこの時だけです。信長の前に参上して“遅くなり申し訳ござりませぬ”と膝立ちになった瞬間、小栗さんが物凄く怖い顔をされていて“あれ?次、何だっけな”と。“徳川家康、ただいま参上いたしました”の台詞が一言も出てこないぐらい、自分の名前も言えないほど圧倒されてしまいました」と苦笑い。
「あの目で“他に何か申したきことはあるか”とキリッと睨まれた後は、半分お芝居、半分素という感じ。こちらが家康の恐怖心を無理につくる必要のない、信長の威圧感を小栗さんが常に提示してくださるので、僕はその波に乗っかるのみでした。普段の小栗さんは本当に優しく、みんなが付いていきたいと思わせてくださる方。本作における小栗さんの存在というのは、実に大きかったなと思います」と振り返り、感謝した。
=インタビュー(下)に続く=
2026年10月25日 20時59分