「あしたのジョー」「おれは鉄兵」などのヒット作で知られ、文化勲章を受章した漫画家のちばてつや(本名千葉徹弥=ちば・てつや)さんが死去したことが分かった。87歳。講談社が正式発表した。漫画界に大きな功績を残した巨匠の訃報に、出版各社から追悼の声が上がっている。
講談社は「70年の画業の中で数々の名作を残してくれたちばてつや先生は、漫画という創作物に対する限りない愛と信頼をお持ちでした」と追悼。新人漫画家の発掘・育成を目的とする「ちばてつや賞」についても、創設から46年にわたり多くの新人がプロへの道を歩み、現在も活躍しているとし「ちば先生の漫画界への多大なる貢献は、余人をもって代えがたいものでした」と功績をたたえた。
また、小学館コミック局も「70年にわたり漫画の第一線を歩み続け、数々の名作を世に送り出してこられたちばてつや先生。先生は戦後日本漫画の発展を支えながら、人間への温かなまなざしと平和への願いを作品に込め、多くの読者に愛されました。先生の生前のご功績に対し、心からの敬意と感謝を捧げるとともに、謹んで哀悼の意を表します」と追悼。
集英社も少年ジャンプ編集部などを通じ「70年にわたり数々の名作を生み出された、ちばてつや先生が逝去されました。ちば先生は創作のみならず、漫画界の発展と後進の育成にも大きく貢献されました。その偉大なご功績に、深い敬意と感謝を申し上げます。心よりご冥福をお祈り申し上げます」と追悼した。
ちばさんは1939年1月11日生まれ、東京都出身。56年に単行本作品でプロデビューし、「ママのバイオリン」「ちかいの魔球」などを経て、「あしたのジョー」をはじめとした数々の名作を生み出した。
「おれは鉄兵」で講談社出版文化賞児童まんが部門、「のたり松太郎」で小学館漫画賞青年一般部門などを受賞。2014年に文化功労者、22年に日本芸術院会員となり、24年には菊池寛賞と、漫画家として初となる文化勲章を受章した。日本漫画家協会会長も務め、漫画文化の発展に貢献した。
講談社の発表は以下の通り。
ちばてつやさん ご逝去のお知らせ
漫画家のちばてつやさんが、10月22日18時に都内の病院にて逝去されました。享年87。
葬儀は家族葬にて執り行われました。ここに、謹んで哀悼の意を表し、お知らせ申し上げます。
なお、ご遺族ならびに近親者への取材等は、お控えくださいますようお願い申し上げます。ご遺族の意向により、ご香典、供花・弔電等につきましては辞退申し上げます。お別れの会につきましては、現在開催に向けて検討しております。詳細が決まり次第、お知らせいたします。
「70年の画業の中で数々の名作を残してくれたちばてつや先生は、漫画という創作物に対する限りない愛と信頼をお持ちでした。弊社の新人賞である『ちばてつや賞』は創設から実に46年。数多くの新人漫画家が、ちば先生の言葉を胸にプロへの道を踏み出し、今でも活躍しております。ちば先生の漫画界への多大なる貢献は、余人をもって代えがたいものでした」 講談社コミック編集部一同
2026年10月27日 13時58分