「あしたのジョー」「おれは鉄兵」などのヒット作で知られ、文化勲章を受章した漫画家のちばてつや(本名千葉徹弥=ちば・てつや)さんが22日に都内の病院で死去した。87歳。東京都出身。葬儀は家族葬にて執り行われた。漫画家の森川ジョージ氏が追悼した。
森川氏は小学生のころに読んだ、ちばさんの「ハリスの旋風」に強い影響を受け漫画家を志した。ちばさんは森川氏にとって憧れの存在であり、追い続けた目標だった。森川氏はボクシングを好み、ちばさんが「あしたのジョー」などのボクシング漫画を手がけていたことも、自身が同ジャンルを描く道へ進むきっかけとなり、名作「はじめの一歩」へとつながった。ちばさんの作画技術や表現にも深い敬意を抱き、長年にわたって交流を続けてきた。
訃報を受け、森川氏は「ありがとうございました!」と言葉少なに追悼した。
ちばさんは1939年1月11日生まれ、東京都出身。56年に単行本作品でプロデビューし、「ママのバイオリン」「ちかいの魔球」などを経て、「あしたのジョー」をはじめとした数々の名作を生み出した。
「おれは鉄兵」で講談社出版文化賞児童まんが部門、「のたり松太郎」で小学館漫画賞青年一般部門などを受賞。2014年に文化功労者、22年に日本芸術院会員となり、24年には菊池寛賞と、漫画家として初となる文化勲章を受章した。日本漫画家協会会長も務め、漫画文化の発展に貢献した。
2026年10月27日 14時42分