宝塚歌劇団花組トップスター永久輝せあ(とわき・せあ)が黄泉(よみ)の帝王トートを演じるミュージカル「エリザベート」が兵庫・宝塚大劇場で開幕した。
日本で初めて、宝塚が上演してから30年。節目の年に8年ぶりの再演を担った花組が、個性豊かなキャラクターを役で生き大作を完成させた。
宝塚11代目となった永久輝トートはロックで情熱的で歌声も力強く、圧倒的歌唱力で客席を魅了。怒り、悲しみ…と繊細な表情に妖艶な色気を漂わせ見る者の心を強く揺さぶった。
黄泉(よみ)の帝王「死」トートが、後にオーストリー=ハンガリー帝国の皇后となる少女エリザベート(星空美咲)に恋をしたことから始まる壮大なラブストーリー。史実とフィクションを織り交ぜ多くのファンを虜(とりこ)にしてきたこの作品には、永久輝も特別な思いがある。
学生時代、春野寿美礼率いる花組版を映像で見て深くハマリ、宝塚受験を決意した。「この劇団に在籍しているなら、いつかエリザベートに出てみたい」と思い焦がれたが、巡り合わせがピタリとはまり、トート役が決まった時は「プレッシャーを感じた」と振り返る。
それでも「毎日、この作品の美しい音楽の中に身を置いていることに幸せを感じています。私もファン時代から何回も何回も見て歌を口ずさみ、それでも夢中になってしまう魔力がこの作品にはある」と話し、8年ぶりの再演に「お客さまの熱量もすごい」と感じているとか。ただ、浮足立つことはなく「今はそのプレッシャーを感じすぎず、今の花組が作るエリザベートを楽しんでいただけたら」と静かにメッセージを送っていた。
公演は11月22日まで。千秋楽の同日には全国各地の映画館でライブ中継、Rakuten TVなどでライブ配信も行われる。
◇永久輝せあ(とわき・せあ)8月8日生まれ、東京都出身。白百合学園高を経て2011年初舞台。雪組配属。15年「ルパン三世」で新人公演初主演。19年、花組に組替えとなり24年5月、トップスターに。身長1メートル70。愛称「ひとこ」。
【スペシャル紙面】
10月21日付のスポニチ大阪版では、兵庫・宝塚大劇場で開幕した宝塚歌劇団花組トップスター永久輝せあ(とわき・せあ)が黄泉(よみ)の帝王トートを演じるミュージカル「エリザベート」を、カラー面1ページを使用して大特集。
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2026年10月21日 13時23分