◇SMBC日本シリーズ2026第1戦 ソフトバンク3―1DeNA(2026年10月24日 横浜)
「SMBC日本シリーズ2026」が24日に開幕し、パ・リーグ3連覇のソフトバンクがセ・リーグ3位から勝ち上がったDeNAと対戦した。両チームの対戦は24年以来2年ぶり。前回は2勝4敗で敗れたソフトバンクにとって雪辱のシリーズは第1戦から延長戦に入り、1―1で迎えた11回に庄子雄大内野手(24)が決勝の左越え適時二塁打を放った。激闘を制し、2年連続日本一へ好発進した。
二塁上で庄子は雄たけびを上げた。CSファイナルSでMVPに輝いたラッキーボーイが、地元・横浜でヒーローになった。
「最高です!気がついたら打っていて、気が付いたら二塁にいるって感じでした」
1―1の延長11回1死一、二塁の5打席目だった。7番手・馬場の1ストライクからの外角直球150キロを迷わずに振り抜いた。「何とか越えてくれと思いながら走ってました」。バットの芯で捉えた打球は横浜高の同級生・度会の頭上を越える決勝の左適時二塁打となった。
「8番・遊撃」で日本シリーズ初スタメン。先制点も2年目でブレーク中のバットからだった。0―0の7回無死二、三塁で先発石田裕の初球を強振。二ゴロの間に牧原大が生還した。5回1死でも中前打でチャンスメークし、セ・パ頂上決戦でいきなりの2安打2打点1盗塁。CSファイナルSでは3試合連続安打となる11打数5安打(打率・455)、2打点、1盗塁で最優秀選手賞に輝いた。「おい、MVP!」と先輩方にいじられるようになった。再びポストシーズンで勝負強さを発揮した。
「走れないと、守れないと試合に出られないと思っています」と入団時からの売りは快足堅守だ。ハマスタは高校時代からの“庭”で神奈川大時代も駆け回った。愛称は「チーター」。足の速さが売りだった。打撃はというと「6、7割の力で野手の間を落とす」という狙いだった。当時の松本輝担当スカウトは面談で本気で聞いた。「本当に思い切ってバットを振ってるの?」。庄子は気付き、“コツン打ち”をやめた。スイングスピードを1軍レベルにするべくバットを振った。打球速度160キロを超え、大舞台で結果を出した。
小久保監督も「本当に庄子がよく打ってくれました」と称えた。庄子には指揮官からの胸に響いた言葉がある。「当たって砕けろ!」。きょう25日の第2戦も地元・横浜で試合だ。「しっかり勝ち切れるように全力で頑張る」と連勝を誓った。(井上 満夫)
2026年10月25日 05時30分