◇SMBC日本シリーズ2026 第2戦 ソフトバンク4―3DeNA(2026年10月25日 横浜)
横浜の夜空に打球が消えた。手応え十分のソフトバンク・山川はニッコリと笑い、バットを両手で高々と掲げ放り投げた。2―3の9回1死、起死回生の代打同点場外ホームランだ。
ベンチ前では柳田にうながされる形で今季封印していたどすこいポーズを披露。試合後もナインの盛り上がりが冷めやらぬ中「復活させますか。スタンドもやってくれてましたもんね。今日みたいに良い試合ができて、良い展開でああいうのが出ればみんなで騒げますので」と今後の“解禁”を明言した。
王貞治球団会長の期待に応えた。打率・178、11本塁打と苦しみ抜いたシーズン。日本シリーズの前日練習が行われた23日にはグラウンドで長時間の打撃談議を交わした。「前でさばくように」「そんなに振らなくてもいい」などとアドバイスを受けていた。
「普段から話しかけてくれて凄くうれしいですし、勇気をもらえる」
王会長は「こういう短期決戦はホームランを打てるバッターが大きいからね。相手からしても山川は怖いですよ。それにああいうバッターは一度打つとググッと調子が上がるから」と語っていた。見事な一発に「ここで場外ホームランなんて初めて見たんじゃないかな」と声を弾ませた。
昨季は阪神との日本シリーズで3試合連続本塁打を放ちMVPに輝いた。ここまで2戦連続でベンチスタートとなっているが、一振りで4度の本塁打王の存在感を示した。 (木下 大一)
2026年10月26日 06時00分