女子レスリングで五輪3連覇を成し遂げた、“霊長類最強女子”の吉田沙保里(44)が歌手としての一歩を踏み出した。29日、東京・池袋サンシャインシティの噴水広場でメジャーデビューシングル「I’m Here」の発売記念イベントを行った。
会場には元気時代からのファンなど800人が詰めかけ、買い物途中の人が足を止めて観覧。相手を刈り取るような高速タックルの凶暴さはなく、寄り添うような優しい歌声が地下一階から地上三階の吹き抜けへと抜けていった。
「歌には自信がないので、オリンピックと同じぐらい緊張しました」。どんな人でも初めての挑戦に緊張は付きものだが、「笑顔になってくれている方も多くて歌が届いたなと思っています」と手応え。音楽の魅力を教えてくれた父・栄勝さん(14年死去)については「この光景を見たら、“大丈夫か?”って言いそう。だけど、何でも挑戦することに対して喜んでくれると思う」とニッコリ。
大舞台で戦う姿を応援してくれた人に、恩返しの思いで決意した歌手デビュー。「これまで経験してきたことを詞に乗せて、歌で(皆さんの)背中を押したい」。「どこからのレスリングの大会の会場で歌うことがあってもいいかもしれない」と、背中を押してくれるにこんなにも適している人はいないかもしれない。
2026年10月29日 16時24分