俳優・堺雅人が主演を務めるTBS系日曜劇場「VIVANT」第2シーズンの関連番組として放送されているTBSラジオ「VIVANT 悪役会議室」が、異例の人気を集めている。きょう4日には番組イベントが開催され、同日にはグッズ第2弾の販売がスタートした。ドラマのメディアミックス企画が、本編に匹敵するほどの注目を集めている。なぜ、敵役たちが主役のラジオ番組がこれほど支持されているのか。
「悪役会議室」は、第1シーズンで主人公・乃木憂助(堺)に敗れた山本巧(迫田孝也)、ワニズ(河内大和)、ゴビ(馬場徹)の3人が、黄泉の国や監獄から集結し、第2シーズンの展開を監視しながら復讐(ふくしゅう)を企てるという設定。ドラマ本編の放送後に生放送され、YouTubeでも同時配信。リスナーから寄せられた感想や調査報告を基に、出演者がその週の展開を振り返る。
YouTubeの最大同時接続者数は30万人を突破し、関連イベントの会場チケットも即完売となっている。
TBSラジオが9月11日に発表したところによると、9月6日配信の第7回はYouTubeの最大同時接続者数が約20万2000人を記録。配信開始からわずか3日間で296万回再生に達し、Xでは番組ハッシュタグ「#悪役会議室」がリアルタイムトレンド2位に入った。関連ポストも5万4000件を超えた。さらに、10月25日の第14回では同時接続者数が30万人を突破。本編に匹敵する人気コンテンツとなった。
人気の理由の一つは、主人公ではなく、物語の序盤で退場した「敗者」を主役に据えた逆転の発想にある。乃木や野崎守(阿部寛)ら本編の中心人物が物語の裏側を語れば、ストーリーの緊張感を損なう可能性もある一方、悪役たちは本編の登場人物でありながら、視聴者と同じように物語を振り返る立場に置くことができる。悪役という設定を保ちながら、視聴者の代弁者として機能するユニークな構造となっている。
もう一つの特徴は、視聴者を巻き込む参加型の仕組みだ。番組ではリスナーを「エージェント」と呼び、感想や調査報告を募集。出演者と視聴者が同じ放送回までの情報を共有し、次の展開を予想する。公式側が先の答えを明かすのではなく、視聴者と同じ目線で考察を楽しむ構成が、放送後のSNSでの議論にもつながっている。
実際、番組の人気は出演者やゲストの登場によっても広がってきた。第4回には本編から退場した新庄(竜星涼、のちに復帰)、第7回には配膳係として注目を集めた沈俊宇(高崎俊吾)が登場。ドラマ本編と連動したサプライズが、次回のゲスト予想を含めた新たな楽しみを生み出している。
番組人気はイベントにも波及した。4日には東京・新宿文化センターでイベント「VIVANT 悪役大会議室」を開催。会場チケットは即完売し、急きょオンライン生配信も決定した。さらに同日には公式グッズ第2弾も発売がスタート。TBSストア東京駅店、赤坂のブランチパーク、PLAZA池袋サンシャインシティアルパ店、PLAZA池袋パルコ店で販売されるほか、TBSショッピングでも午後6時から取り扱いが始まる。
「悪役会議室」は、視聴者が作品に参加する新たな楽しみ方を生み出した。8日にはついに最終回。悪役たちの“復讐計画”はどのような結末を迎えるのか。
2026年11月04日 11時21分