元中日守護神の岩瀬仁紀氏(51)が13日に放送されたBSフジ「プロ野球 レジェン堂」(火曜後10・00)にゲスト出演。日本ハムと対戦した2007年の日本シリーズ第5戦(ナゴヤD)で山井大介投手と2人で達成したNPB史上初の完全試合リレーについて語った。
愛知県西尾市出身で、西尾東、愛知大、NTT東海を経て1998年ドラフト2位で中日入りし、2018年に現役引退するまでチーム一筋に20年間プレー。いずれもNPB歴代最多の1002試合登板、407セーブという輝かしい実績を誇る。
そんな岩瀬氏だが、野球ファンの脳裏に焼き付いて離れない記憶がある。8回まで完全試合を続けていた山井に代わって9回から1―0のマウンドに上がった日本シリーズでの登板だ。
番組MCを務める徳光和夫(85)から「山井さんの気持ちはずいぶん新聞などでもうかがったんでありますけど、岩瀬さんの気持ちってあんまり出てないんですよね、この時ね。どうだったんですか?岩瀬さん」と聞かれた。
これに岩瀬氏は「いや、代わりたくないですよ」と一言。
「だって、日本一が決まる試合だったんで、勝てば。で、山井が(8回まで)完全試合やってる。山井が完全試合やって日本一になっても日本一。わざわざ僕が出て行って…。勝てばいいですけど、負けた時に非難、凄いだろうなって。交代してマウンドに行く時に球場(全体から)“山井コール”なんですよ。で、(交代を告げる)その場内アナウンスがあって。どよめきですよ。普段はピッチャー誰々に代わって岩瀬って…歓声が起きるじゃないですか。どよめきじゃ、どうやって力に変えようと思って…」と戸惑いの中での登板だった。
この場面について当時マスクをかぶっていた谷繁元信氏(55)は昨年6月24日の放送回で落合博満監督の投手交代決断について「僕は思ってましたね。山井が投げたいとか投げれますって言ったら多分そのまま行かせてたと思います。山井ももういい、代わりますって言ったみたいです」「岩瀬っていう絶大なストッパーがいたわけですから」などと証言していた。
このVTRを見た岩瀬氏は「それだけチームメートに信頼されてるなって思いましたね」と感想を口に。
「だから、僕がマウンドに行った時に荒木と井端がいて。“ここは岩瀬さんしかいないでしょ”ってあの2人が言ってくれたんで。その言葉で“自分がマウンドにいていいんだ”っていうふうに思えたんで。そこでスッキリしてバッターに向かうことができましたから」と荒木雅博、井端弘和の鉄壁二遊間「アライバ」コンビからかけられた言葉で気持ちを切り替えられたと明かした。
結局、岩瀬も日本ハム打線を3者凡退に仕留め、史上初の完全試合リレー達成。中日はこの試合で日本一を決めた。
シーズン中から「岩瀬を出すまでが俺の仕事」と言い続けていた落合監督とは、試合後のお風呂で一緒に。「お前が一番しんどかったな」とだけ声をかけられたと懐かしそうに話す岩瀬氏だった。
2026年10月16日 18時10分