ヴィジュアル系ロックバンド「メリー」が、結成25周年を記念したツアーの最終日を11月7日にヒューリックホール東京で迎える。メンバーの脱退、ボーカル・ガラのけがなど幾度の危機があったが「1日1日を積み重ねてきた」からこそたどり着いた舞台。「ファンの方への恩返し」の思いを込め、ステージで躍動することを約束した。
本紙の取材に応じたメンバーたち。普段の激しいステージとは裏腹に、4人が謙虚に口をそろえたのが25年分のファンへの感謝だった。ギター結生は「昔は自分のためにライブをやっている感覚があった。でもここ数年は全て応援してくれるファンの方のために演奏している」。ドラムスのネロも「古参の方も最近好きになった方も関係なく、メリーを好きになってくれた人たちのために音楽を届けるだけです」と気を引き締めている。
四半世紀の間、解散せずにステージに立ち続けるバンドは決して多くない。ガラが「さすがに昔みたいにライブが終わって朝まで飲んで…というのは難しい」と話す通り、当然デビュー時と同じパフォーマンスというわけにはいかない。それでも「残念ながら天国に旅立ってしまった先輩方もいる。だからこそここまで続けてこられたのも当たり前じゃない。ある種の意地もあります」と力を込めた。結生も「結成当初は10年くらいで解散するのかなと思っていましたが、まさかここまで続くなんて」と感慨にふけっていた。
メリーの曲は、いかにもヴィジュアル系らしい激しいサウンドが根底にある一方、どこかノスタルジックな旋律も特長だ。昨今の昭和レトロブームの影響もあり、新しいファンも増えている。ベースのテツは「紆余(うよ)曲折があったが、今が一番楽しい」と充実間に満ちあふれている。「ライブにはいろんな世代のメリーを好きな人が集まる。デビュー時から応援してくれている人も、新しく知った人もいる。だからこそヒューリックホールではでかい花火を打ち上げたい」とド派手なステージになることを約束した。
25周年は一つの節目ではあるが、今後は30周年、35周年と歩みは続いていく。結生は「いつまで続ける、ということは考えていないけれど“全て出し切った”と思える限りは続けていきたい」としみじみ。「ライブ1本1本を積み重ねていくだけ」(ガラ)、「常に新しいことを続けていくうちに自然と30周年が見えてくるはず」(テツ)と4人の思いは一致している。「今が一番格好良い」(ネロ)というバンドの歩みはこれからも続いていく。
2026年10月20日 18時44分