◇女子ゴルフツアーNOBUTA GROUPマスターズGCレディース第1日(2026年10月22日 兵庫県 マスターズGC=6520ヤード、パー72)
ツアー2年目の中村心(20=ヤマエグループHD)が6バーディー、ノーボギーの66で回り、初日自己最高の首位スタートを切った。現在の年間ポイントランクは104位と50位までのシード権獲得が苦しい状況だが、21歳の誕生日を迎える最終日に一発逆転を狙う。小林光希(24=三徳商事)が首位に並んでいる。森井あやめ(33=F&co)が7番で人生初エースを決めて1打差の3位につけている。
風に負けない低い弾道のショットを面白いようにピンに絡めた。今季出場19試合で9試合の予選落ちを喫していた中村が、賞金総額2億円の秋のビッグイベントで一変した姿を見せた。インの10番から出て11番で4メートルのチャンスを沈めリズムをつかむと、16番では残り130ヤードの第2打を9Iで1メートルにつけ勢いを加速させた。
「ショットも良かったですけどパットも安定していました」
ECC学園高時代に日本ジュニアを制した逸材。しかし昨年のツアー出場予選会で失敗し、今季は主催者推薦で出場した試合でも思うような結果を残せなかった。だが、6月のニチレイ・レディースから青木瀬令奈や安田祐香を指導する大西翔太コーチに師事し、ゴルフが安定するようになった。
「今までは一人で悩んでいましたが、いろいろと相談できるようになったのが大きいです」とその効果を口にする。今週は高速グリーンに備えパターを2本準備。それも青木がコースに応じてパターを変えていることを参考にしたものだった。
前日は大西コーチと日没後も練習場に残り、照明の下で最後の1人になるまでボールを打った。大西コーチは「今週は風予報だったので、低い球筋のショットを教えたのですが、それをすぐに習得しました。努力家だしゴルフセンスも素晴らしい」とべた褒めした。
マスターズGCでは昨年も初日に3位と好スタートを切ったが、最終日に75と崩れて16位に終わった。その悔しさは今でも胸の奥に深く刻まれている。最終日の25日は21歳の誕生日。「自分へのプレゼントとして優勝できたら一番最高だと思います」。主催者推薦で出られる試合はこれが8試合目でラスト。昨年の借りを返すチャンスが最高のタイミングで巡ってきた。
◇中村 心(なかむら・こころ)2005年(平17)10月25日生まれ、山口県出身の20歳。5歳からゴルフを始める。ECC学園高卒。23年日本ジュニア選手権(15~17歳の部)優勝。24年、2度目の挑戦でプロテストに合格した。ツアー通算48勝の中嶋常幸が主宰する「トミーアカデミー」の6期生。趣味は愛犬3匹と遊ぶこと。1メートル61、54キロ。
2026年10月23日 05時00分