将棋の第76期王将戦(特別協力・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社)挑戦者決定リーグは24日、大阪府高槻市の関西将棋会館で1局を行い、後手の藤本渚七段(21)が西田拓也六段(35)を118手で破り、リーグ成績を3勝1敗とした。この結果、リーグ1位の永瀬拓矢九段、3位の伊藤匠2冠と5位の藤本の3人がトップの3勝1敗で並んだ。西田は1勝3敗になった。
戦型は先手・西田の四間飛車になった。角交換後、敵陣への角打ちを先着して馬を作った藤本に対し、西田も49手目、馬を自陣に引き付け合って持久戦の様相となった。ところが60手目、藤本の踏み込みで変調する。
△8六歩と飛先の歩を突き出した藤本に、西田は▲6五歩で銀取り。これを藤本が手抜いて△8七歩成と攻めを優先したのだ。
「先に金銀を取られるのでかなり危ない。速度計算ができていたわけではないが、意外と大丈夫なんじゃないか」。64手目△7七と、68手目△6七歩成とと金2枚を敵陣に作り、優位に立った。
「普通にやったら届かない。ギリギリの攻めを発見して互角かどうか」。危機感を抱いた西田が以降、攻め続ける。一時、金銀得となり、藤本陣に馬角金で迫ったが104手目、藤本が体を入れ替える。△3六桂の歩頭桂から寄せに入り、粘る西田を振り切った。と金2枚で西田の6九飛を封じ込める構想も光った。
「この時点で1敗ではあるので、何とか上を目指して戦えれば」。藤本の残る2局は本田奎六段、伊藤匠2冠が相手。昨年度の勝率1位賞棋士はタイトル初挑戦への意欲を語った。
2026年10月24日 19時59分