ロックバンド「LUNA SEA」のドラムスで2月に死去した真矢さん(享年56)がプロデュースするラーメン店「天雷軒」の東京・四ツ谷本店が24日、最後の営業を終えた。朝から雨が降る中、午前11時の開店前から50人以上の行列。オープンと同時に黒服で正装したファンが15席を漆黒に染めた。
真矢さん愛用のドラムスティックや笑顔の写真が置かれた店内では、終日バンドの「I for You」や「闇火」などの曲がBGMとして流れファンを歓迎。真矢さんが刻むリズムに合わせて麺をすする音が響いていた。
先頭に並んでいた40代女性は30年以上バンドのファンといい「私がドラムを始めるきっかけをくれた真矢さんは憧れ。神谷町に店舗ができた16年前から通い続けています」と真矢さんがこだわり抜いて生まれた一杯を堪能していた。
バンド仲間4人で訪れた男子高校生は「学生は無料で大盛りにしてくれるのがうれしかった」と感謝。「今日で食べ納め」と同店限定のラーメンを2杯注文する客の姿もあった。バンドのTシャツを着た40代男性は「最後なので1週間続けて来た」と愛を“さく裂”させていた。
同店は賃貸契約の兼ね合いから9月に閉店を決定。都内などでライブがある時はファンが訪れる聖地として親しまれていることもあり、麹町店での営業は継続する。運営会社「hs」の村上修平社長(39)は「真矢さんの店という看板を今まで以上に意識して、もっともっと多くのお客さまに愛されるお店にしていきたいです」と決意。常にファンファーストを掲げ、ファンとの絆を大切にしていた真矢さんの遺志を「薄れることなく、より濃いものとして残していけるように頑張っていきたい」と誓った。 (西村 綾乃)
2026年10月25日 05時00分