◇米女子ゴルフツアーBMW女子選手権最終日(2026年10月25日 韓国・海南 パインビーチ・リンクス=6784ヤード、パー72)
本格参戦3年目の吉田優利(26=エプソン)が米ツアー初優勝を飾った。4打差の2位から出て1イーグル、4バーディー、2ボギーの68で回り、通算17アンダーで逆転した。米ツアーでの日本勢の優勝は今季4人目で、通算21人目。吉田はメイバンク選手権(29日開幕、マレーシア)を経て、TOTOジャパンクラシック(11月5日開幕、茨城・太平洋クラブ美野里C)で日本に凱旋する。
3年目で手にした初優勝。雨中で見事な逆転劇を演じ、日本選手から水とシャンパンで祝福された吉田はボトルをあおり「夢がかなった。一生心に残る瞬間」と笑顔を見せた。
今季メジャー2勝のユ・ヘラン(韓国)を追い「4打差ある日は前半でトップに追いつくことがセオリー」と序盤から猛チャージ。2番パー5で花道から放り込みチップインイーグルで加速すると、チップインバーディーを決めた5番から3連続で伸ばし、一気に単独首位に浮上した。
17番パー5では、48ヤードの難しいバンカーショットを1メートルに寄せて値千金のバーディー。「濡れたバンカーからPWを使った。あまりやったことのないショットが、うまく寄ってくれた。もう一生打てない」と起死回生の一打に胸を張った。
雨の影響でホールアウトまで6時間以上かかった長い一日、一度も順位を確認しなかった。「リーダーボードを見なかったのは初めて。自分のゴルフに集中しようと思った」。
日本で4勝も、24年渡米後は苦しんだ。1年目はシードを確保できず「米国はレベルが高く、日本とは全然違った。ゴルフと向き合う時間が増え、もっとやれる余地があったと気づいた」。取り組み方を見直し、2年目に初シード。持病の鼻のアレルギーを克服するためオフに手術を受けて臨んだ今季、努力が実を結んだ。
プロ2年目の妹・鈴(りん、22=大東建託)も今季、日本ツアーで初優勝を含む2勝。舞台は違うが、姉妹そろっての勝利となった。次の目標を聞かれた吉田は「毎週毎週が勝負。しっかり休んで、次の大会に向けて頑張りたい」と力を込めた。
◆吉田 優利(よしだ・ゆうり)
☆生まれ&サイズ 2000年(平12)4月17日生まれ、千葉県市川市出身の26歳。古江彩佳、西村優菜らと同じ「ミレニアム世代」。1メートル58、58キロ。血液型O。麗沢高―日本ウェルネススポーツ大。
☆ゴルフ歴 10歳でゴルフを始め麗沢高1年時の16年ナショナルチーム入り。18年に日本女子アマ、日本ジュニアを制覇。
☆日本ツアー 19年プロテストに一発合格。21年楽天スーパー・レディースでツアー初優勝。23年ワールド・サロンパス・カップで国内メジャー初制覇。日本ツアー通算4勝(国内メジャー1勝)。
☆米ツアー 23年予選会を通過し、24年から本格参戦。ポイントランクは24年102位、25年73位。
☆家族 両親、弟と女子プロゴルファーの妹・鈴。父・英隆さんは都内で居酒屋「個室 串天 鮮魚 二十四区末広町店」を経営しており、吉田はオフに一日店長を務める。
2026年10月26日 05時58分