◇陸上 全日本競歩高畠大会(2026年10月25日 山形県高畠町)
来年9月に北京で開かれる世界選手権の代表選考会を兼ねて行われ、男子マラソン競歩の川野将虎(28=旭化成)が2時間55分14秒の世界記録で制した。愛知・名古屋アジア大会金メダルの勝木隼人(35=自衛隊)は派遣設定記録を突破する2時間56分59秒の4位で、世界選手権代表に内定した。
川野が新種目のマラソン競歩で新たな歴史を刻んだ。勝木が引っ張る集団で力をため、残り7キロ付近で先頭へ。一気にペースを上げて後続を突き放し、両手を広げてフィニッシュテープを切った。「優勝しか考えていなかった。世界記録という、こんなに大きなおまけを頂いたのが、本当に光栄」。35・195キロからの5キロは直前の5キロより1分11秒も速く、会心のスパートで2位に41秒差の完勝。「自分がイメージしていたレースができた」と胸を張った。
マラソン競歩は従来の35キロ競歩に代わり、今年から本格導入された。世界陸連は今年1月1日以降に2時間56分30秒を切った場合に世界記録に認定するとしており、初めて突破した川野が初代世界記録保持者となった。
高畠は19年に50キロで日本記録、24年に35キロで当時の世界記録を出した思い入れのある舞台。昨春から練習内容やフォームに試行錯誤を重ねてきたという28歳は「僕の中では凄く特別な世界記録」と喜びをかみしめた。
2026年10月26日 05時04分