2年前のようにエース左腕が逆転日本一の旗手になる。3位からの下克上を目指すDeNAは、本拠地で第1、2戦にソフトバンクに連敗を喫した。チームはこの日、横浜から福岡に移動。きょう27日の第3戦に先発する東は、みずほペイペイドームでの調整を終えると、大一番に向けた決意を語った。
「やるだけです。本当に全力投球で。シーズンを通してやってきたことを出せたら。チャレンジャーの気持ちを忘れず、結果として流れが変われば」
24年の日本一も、本拠で2連敗スタートからの4連勝で頂点に上り詰めた。舞台を福岡に移した第3戦に先発したのも東だった。7回10安打1失点の力投で勝利に導いたが、当時は決して万全の状態ではなかった。
阪神とのCSファーストSの初戦で安打した際に左太腿裏肉離れのケガを負った。「(再び)ケガするかしないかもギリギリのラインでの登板だったので、そっちの方で頭がいっぱいだった。結果として勝ったのは良かった」。手負いでも懸命に腕を振るエースの姿に打線も奮起し、4―1で快勝した。
5月にトレード移籍した山本祐との初対決にも気合がみなぎる。23年に最優秀バッテリー賞をともに受賞した元相棒。東がお立ち台で繰り返した「祐大のおかげ」のフレーズは球団グッズにもなった。今シリーズは「鷹の正捕手」として2試合で打率・429の好成績。「今は敵同士なので。彼もベイスターズを倒しにきているのが伝わる。一人の敵としてしっかりと戦いたい」と言い切った。
ここまで2戦連続で延長戦にもつれ込んだように、ほぼ互角の戦いを繰り広げている。1試合で大きく流れが変わるのが短期決戦で「終わりよければ全てよし」と東。2年前の下克上シナリオを再現する。 (重光 晋太郎)
2026年10月27日 05時55分