“福の神”の降臨だ。オリックスからドラフト3位指名を受けた大商大・春山陽登外野手(21)が27日、東大阪市の学校で山口アマチュアスカウトグループ長、下山アマチュアスカウトから指名あいさつを受けた。
今秋の関西六大学リーグでは通算13本塁打とし、同大学OB佐伯貴弘(元横浜、中日)が保持していた通算最多本塁打記録を1992年秋以来34年ぶりに更新。2年春までは控え選手で本塁打はなかったが、1メートル77、90キロの体格を誇る右のスラッガーは、2年秋に連盟史上初となる1試合3本塁打を放つなど本塁打を量産した。
奈良県出身で阪神とオリックスの試合を見る機会は多かったというが、大学2年の頃から京セラドームでオリックス戦を観戦する機会が増え、最も多かった一昨年は「20試合ぐらいは行きましたね」と振り返る。
「試合ばかり見ている場合じゃない。自分のこともしっかり」とさすがに今年の観戦数は減ったものの「8試合見に行って、8連勝です。今年ホームでめちゃくちゃ勝ちましたよね。一塁のベンチ裏かバックネット裏で見ていました」と白い歯を見せた。
オリックスとはファームの練習試合に2年連続で対戦。昨年の試合では本塁打を放つなど、少なからぬ縁がある。西川、山崎ら敦賀気比の先輩も多数在籍。昨年の試合の際には西川から「頑張れよ」と声を掛けられたという。
「その時、ウェアやバットをいただいて今も愛用しています。西川さんモデルのバットがすごく振りやすくて。そこから自分のアレンジを加えながら“春山モデル”を作って、そこからバッティングも良くなって。応援歌を歌っていた選手がチームメートになるなんてすごい違和感なんですけど。バッティングもすごい方なんで。いろいろ聞いていければと思います」
今年7月のワールドカレッジベースボールチャンピオンシップでは日本代表の一員として優勝にも貢献。担当の下山スカウトもぞっこんにほれ込む存在だ。
「まずは野球に対する姿勢がいい。走る、打つ、投げる。最後までやり切るところに最初に惚れ込みました。広角に逆方向にもしっかり打ち返せる。チームにとって今大切になっている打点を稼げるタイプ。侍ジャパンのいろんなスタッフに聞いても、チームの中を明るくしたり、引っ張る能力は高いと聞きました。もちろん開幕スタメンで行ってもらいたい」
春山も来季の目標として新人王を掲げた。
「2割5分のホームラン3本とかならいらないと思うんで。20本、30本は重宝されると思う。将来的に3割、40本はいきたいですね」
プロの世界で躍動する姿を描いた。
2026年10月27日 14時00分