俳優・堺雅人が主演を務めるTBS系日曜劇場「VIVANT」第2シーズン第12話(第22話)が25日に放送され、物語の鍵を握る「世界を巻き込む大きな渦」の正体を巡り、視聴者の考察が盛り上がっている。そんな中、過去の放送回に登場した野球場のワンシーンが、最新話の展開とつながるのではないかと注目を集めている。
<※以下、ネタバレあり>
第22話では、別班員の救出に成功した一方、野崎守(阿部寛)とドラム(富栄ドラム)は依然としてシンシー側にとどまっていた。野崎は劉によって“洗脳状態”にあるとみられていたが、最新話では、ベキ(役所広司)の生存を知りながら、シンシー側には「ベキは死んだ」と伝えていたことが判明。敵を欺くために芝居を打っている可能性も浮上した。
そんな野崎の真意を巡り、改めて注目されているのが、8月30日放送の第6話(第16話)に登場した野球場のシーンだ。
同話では、野崎が5年前に北朝鮮への諜報活動を行っていた際の部下、張競士(チョウケイシ/高橋光臣)と接触。盗聴などを避けるため、野球場を会話の場所に選んでいた。重要な場面だったが、野球ファンの視聴者は、2人の会話の背後で繰り広げられていた試合にも目を向けていた。
そこに映っていたのは、一塁手がボールを持っていないように見せかけ、実は隠し持っていたボールで一塁走者をアウトにする「隠し球」という珍プレー。気付いた視聴者からは「何かの伏線なのでは」といった声が上がっていた。
そして今回、最新話で野崎が敵側に「ベキは死んだ」と伝えていたことが明らかになり、この“隠し玉”の場面が再び意味を持ち始めている。
隠し球とは、野手がボールを持っていないと走者に思わせ、実際にはボールを隠し持ったまま走者の隙を突いてアウトにするプレー。つまり、相手に「もう何も持っていない」と思わせておきながら、実は切り札を残しているということだ。
シンシー側に身を置く野崎も、まさに現在、「もう切り札はない」という同じような状況。敵に協力しているように見せかけながら、実は別の作戦を進めている可能性がある。最新話放送後には、リュウミンシェン(堺)が実は野崎に協力しているのでは…という考察も浮上。さらに、最新話で浮上したベキの生存を巡る情報操作も、野崎が敵を欺くために仕掛けた“隠し玉”の一つと考えられる。
この考察をさらに深くするのが、野球場で野崎と接触した張の発言だ。
張は同話で、核融合技術について「この技術は一国が独占すべきじゃない」という考えを示していた。技術を特定の国家や組織が独占するのではなく、国連を通じて適切に共有すべきだという立場だった。
第2シーズンでは、核融合研究者エリシャ・ママドフを巡り、複数の勢力が技術の確保に動いている。単なる技術争奪戦にとどまらず、その管理や共有を巡って国際社会を巻き込む展開になる可能性もある。
最新話では、ジャミーンをシンシー側から守るための作戦会議で、AIハヤトが3日後に鳥取でG7サミットが開催されることを説明。特殊作戦群の戦力が警備任務に割かれると知ったFは「あ~そうかチクショー、鳥取か」と頭を悩ませた。
この「鳥取」という地名も、最終盤に向けた伏線ではないかと話題になっている。ベキが療養している島根県・奥出雲と隣接する地域であることに加え、G7サミットの議題には先端半導体や重要鉱物の供給網、生成AI、海底通信ケーブルの防護など、安全保障や先端技術に関する項目が並んでいた。
張が示した「核融合技術を一国が独占すべきではない」という考え方が、G7サミットという国際的な舞台で生きる可能性がある。そして、野崎は敵に切り札を隠したまま、各国を巻き込む事態を動かそうとしている。
過去の野球場での隠し球、張が語った核融合技術の共有、そして最新話で明らかになった野崎の“正気”さ。一見別々に描かれた要素が、最終盤に向けて一本の線につながる可能性もありそうだ。残り2話で野崎はどんな“隠し玉”を見せてくれるのか。
2026年10月30日 11時32分