大リーグ選手会は28日(日本時間29日)、選手間投票で決定する2026年の「カート・フラッド賞」に、元ヤンキースの快速右腕デービッド・コーン氏(63)が選出されたと発表した。
同賞は、選手会や選手の権利を向上させるために寄与した元選手や人物に贈呈される。選手会が2020年に独自で創設した。
同賞の名前になっているカート・フラッド氏は、カージナルスの元選手で、フリーエージェント(FA)制度導入のきっかけをつくった人物。現役当時に、選手を所属球団に拘束する保留条項の制度などに異議を唱えた。
コーン氏は86年のロイヤルズを皮切りに17シーズン、大リーグでプレーし、94年に同球団でサイ・ヤング賞を受賞。95年途中から00年にはヤンキースで活躍した。98年には20勝(7敗)をマークし最多勝も獲得。03年にメッツで現役を引退し、通算194勝(126敗)の成績を残した。
一方で選手会では、現役時代を通じて活動に尽力。特に94~95年にかけて、サラリーキャップ制導入を阻止するために行われた232日間のストライキにおいて、ア・リーグの選手代表として極めて重要な役割を果たした。
約30年前の活動にスポットライトを当てられての受賞。大リーグ選手会は29日(同30日)、ワールドシリーズ終了に伴い、FAになった144選手を公表した。現在、「カート・フラッド」の存在を知るファンは多くないかもしれないが、その功績が大リーグの歴史に大きく貢献していることを、選手会は忘れていない。
2026年10月30日 16時55分