米大リーグの移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は1日(日本時間2日)、パドレスの松井裕樹投手(31)が契約破棄条項(オプトアウト)の行使を見送り、来季もチームに残留すると報じた。松井には2028年の年俸700万ドル(約10億円)の選手オプションも残されている。
同サイトは松井について、2024年のメジャーデビューから3年間で計190イニングを投げ、防御率3.17、奪三振率25.1%を記録した安定感を評価。負傷者リスト入りも今季序盤の鼠径(そけい)部の張りによる約1カ月間だけで、3年連続で62回2/3以上を投げた耐久性にも注目した。
今季は防御率1.83と好成績を残し、奪三振率も26.2%に達した。平均球速はメジャー平均を下回るものの、平均被打球速度86.8マイル(約139.7キロ)はメジャー上位10%、ハードヒット率30.5%は同上位5%に相当し、強い打球を打たせない能力が際立った。
ただし、同サイトは「表面的には優秀な救援投手だった」と指摘し、成績の持続性に疑問を呈した。与四球率は3年連続で悪化して13.8%に達し、メジャー下位3%の水準。インプレー打球の被打率(BABIP)はリーグ平均の.290を大きく下回る.204、残塁率も93.6%と異例の高さだった。予測防御率(xERA)は3.02、投手の実力を示す指標SIERAは4.17で、実際の防御率との差が大きい。同サイトは打球運が正常化すれば、来季の防御率は3点台半ばから後半に悪化する可能性があると分析した。
また、今オフは労使交渉の難航によるロックアウトも懸念されており、松井が残留を選んだのは合理的な判断と評価。2027年にさらに好成績を残せば、翌28年の選手オプションを破棄し、より高額な複数年契約を目指す選択肢もあると伝えた。
2026年11月02日 08時21分