今年のプロ野球の発展に最も貢献した監督や選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が4日、都内で行われ、ソフトバンクを日本一連覇に導いた小久保裕紀監督(55)が2年連続で受賞した。監督就任からパ・リーグ3連覇とともに2年連続日本一を達成した手腕が評価され、全会一致で選出された。
選考委員会は王貞治氏(ソフトバンク球団会長)が体調不良のために欠席し、4氏で選考。小久保監督は就任1年目の24年からリーグ3連覇を達成し、昨年から2年連続日本一に導き、特に今季はCS、日本シリーズを無傷の7連勝での日本一だった。座長を務めた山本浩二氏(野球評論家)から「シリーズ3試合連続の延長戦を勝ちきったのは小久保監督の手腕」との意見が上がったように、圧倒的な強さで勝ちきった手腕を高く評価する意見が占めた。門田隆将委員(作家)は「選考は比較的すんなり進んだ。小久保監督の手腕が圧倒的だったということで、全会一致になった」と説明した。
2年連続受賞はイチロー(オリックス=94、95年)、工藤公康(ソフトバンク監督=18~20年の3年連続)に次いで3人目。また、史上9人目(通算13度目)の3冠王に輝いた阪神・佐藤輝明内野手(27)の特別賞も議論されたが、過去に3冠王を獲得した年に特別賞を受賞したのは22年の村上(ヤクルト)だけ。山本座長は「村上は本塁打記録(日本選手史上最多の56本)での受賞だった。その他の3冠王は受賞していない」として選出されなかった。
▽正力賞選考委員 山本浩二(座長=野球評論家)、高田繁(野球評論家)、辻発彦(野球評論家)、門田隆将(作家)=敬称略、順不同=
▽正力松太郎賞 日本のプロ野球の発展に大きな功績を残した故正力松太郎を記念し、1977年に制定された。プロ野球界に貢献した監督、コーチ、選手、審判員を対象に選考委員会が選出する。賞金500万円。受賞者は日本一に輝いた監督が多い。第1回の受賞者は同年に世界記録の756号本塁打を放った王貞治(巨人)。
2026年11月04日 17時00分