映画「星の教室」(監督中側龍太郎)の公開記念舞台あいさつが6日、都内で行われ、女優の桜田ひより(23)や角川春樹総監督(84)が出席した。
さまざまな事情で義務教育を終えられなかった人々が通う夜間中学を舞台に、人生に再び歩み出す姿を描くヒューマンドラマ。いじめが原因で中学校を中退した過去を持ち、夜間中学に入学する主人公を演じた桜田は「今日という日を迎えることができて、ほっとしております」と笑顔。「人の温もりを感じるようなシーンをたくさん撮り続けていた日々だったので、こうして一本の映画になり、ホッとしているような、どこか寂しいような気持ち」と目を細めた。生徒たちと関わり合いながら成長していく役柄を通して「自分が自分のことを信じることが人生で大切だと思った」と語った。
本作を最後の総監督作品と位置づける角川氏は「初日を迎えるというのは、私にとって子供を産むのと同じ」とコメント。昨年脳梗塞で倒れ、この日も介助を受けながら観客の前に姿を見せた。本作が無事に公開日を迎えたことに「自分が(作品を)手放すということに対して、とても寂しい思いを抱えています。でも、大変うれしく思っています」と率直な心境を明かした。
中川監督とのタッグについても「違った2人が出会って複眼になった」と信頼を寄せた。自身の予想をはるかに超える反響が寄せられたことに感謝する一方で、「寂寥感を持ったのが今回が初めて」と告白。今回で制作した映画は76本目となったが「人生には映画との出合いがあるのだと、学ばせてもらった」としみじみと語った。
2026年11月06日 20時41分