大相撲の秋巡業が18日、兵庫県姫路市であり、十両・炎鵬(32=伊勢ケ浜部屋)が十両・北の若(26=八角部屋)との取組に臨んだ。炎鵬はこの日が32歳の誕生日。2017年春場所での初土俵から10年目も度重なる困難を乗り越え、土俵に立ち続ける。
「いろんなことがあったけれど32歳までやれるとは。素直にうれしいです」。入門時、2年で新十両昇進の目標に掲げたという炎鵬は稽古後の取材に笑顔を見せた。
20年春場所で自己最高位・東前頭4枚目まで番付を上げた後、23年夏場所で脊髄損傷の大ケガを負い一時、寝たきりになった。1年間の休場を経て序ノ口から再起も、昨年名古屋場所では左腓骨(ひこつ)の剥離骨折で途中休場。さらに今年初場所は左足首も骨折した。
1メートル67、107キロの小兵は夏場所で3年ぶりの十両復帰。8勝、8勝ときて秋場所は7勝だった。
「1日でも長く土俵に上がりたい。純粋に強くなりたい。10年前と同じ思いです」。22歳のように瞳を輝かせる32歳が当面の目標の一つ、再入幕を果たせば20年九州場所以来。「1日1日を必死に生きている、そんな感じです」。1日1日の積み重ねのその先に、願いのかなう日が待つと信じている。
2026年10月18日 15時23分