【ドジャースの誤算~届かなかった3連覇~】ドジャース・佐々木は先発ローテーションをほぼ守り抜いたが、5勝5敗、防御率4・49の成績に終わった。終盤に右手中指のマメで離脱もあったが、大きな故障に苦しんだ昨季からは前進した。ただ、大一番の先発を任されるまでには至らなかった。ポストシーズン(PS)は救援でわずか3登板。勝ちパターンでの出番もなく「今年はそれが足りなかったのは自分でも分かる」。厳しい現実を誰よりも理解していた。
今夏の球宴に初選出されたロブレスキでさえ、不振に陥れば先発枠から外れた。層の厚いドジャースでは、PSで先発を任されるハードルの高さは他球団に比べて段違いだ。終盤には球速を取り戻した佐々木も「変化球がまだまだ」と自己分析。球威だけでは押し切れない壁に直面した。
目標は先発でタイトルを争うこと。山本が勝ち取った絶対的な信頼に、佐々木はどこまで迫れるか。王座奪回には、1年間を投げ抜く先の成長が求められる。
山本は先発陣で唯一、1年間ローテーションを守り抜いた。チームトップの14勝を挙げたが、ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦が悔やまれた。3回途中で降板し「スプリットがうまく決められなかった」。バウアーズには12球粘られて四球を与えるなど、粘りに屈した。PSまで好調を維持する難しさを改めて痛感した。
オリックス時代から10年間指導する矢田修トレーナーは、地区シリーズを突破した7日のシャンパンファイトで「去年は奇跡を1回起こせるんやったら、今年は2回起こせるん違いますか」と期待していた。だが、PSで敗退し、悔しさが残る最終登板になってしまった。(柳原 直之)
2026年10月18日 03時57分