漫画家の大沢やよい氏が20日、自身のSNSを更新。10月23日から開催予定だった「大沢やよいのおしごと展」と、31日に予定されていた声優・洲崎綾をゲストに迎えるサイン会&トークイベントの中止について、改めて自身の思いを明かした。運営会社LILIUMへの疑念や不透明さを理由に挙げ、「私の大切なもの全てを安心して預けることはできないと判断いたしました」と説明した。
発端となったのは、株式会社LILIUMが今月10日、「百合展10周年 再始動キャンペーン in池袋」のイベント告知に生成AIで作成した画像を使用したことだった。
これに対し、大沢氏は「なんでわざわざ??10年間たくさんのクリエイターさんが周りにいたのに、その豊かさを踏みにじってわざわざAI…???」と疑問を呈していた。
その後、同社は、イベント運営や告知などの実務を外部企業に委託していたと説明。自社の確認体制に不備があり、生成AIで作成した画像を使用した告知ポストが投稿されたとして謝罪した。また、その後の投稿についても、さらなる不安や不快な思いをさせたとして陳謝していた。
こうした騒動を受け、Atelier LILIUMは16日、大沢氏の個展とイベントの中止を発表。「諸般の事情を鑑み、お客様にイベントを安心して楽しんでいただけないと考え、協議の結果、誠に勝手ながら中止を決定しました」と説明していた。
大沢氏は同日、「ご確認ください。自分の言葉でもお伝えしたいのですが、もう少し時間をください」と投稿。そして20日、改めて中止に至った経緯や心境をつづった。
「この度は展示会、トーク&サイン会を楽しみに待ってくれていた皆様のご期待に添えず、大変申し訳ありませんでした」と謝罪。読者と会えるイベントが久しぶりだったこともあり、自身も開催を楽しみにしていたといい、「夏前から入念に準備を進めておりましたので、こういった形になってしまい残念でなりません」と無念さをにじませた。
今回の騒動については「生成AIの良し悪しについて、これ以上言及するつもりはありません」とした上で、「私が問題としたいのは、今回の騒動におけるLILIUM様の運営に対する疑念や不透明さです」と説明。「多方面に誠意を欠いており、このままでは健全な気持ちで当日皆様をお迎えできないと判断し、今回の決定に至りました」と、中止を決断した理由を明かした。
さらに「自身の大切な作品、イベントのゲスト様、そしてご来場いただく読者の皆様。私の大切なもの全てを安心して預けることはできないと判断いたしました」と強調。公式発表では中止の理由が「諸般の事情」とされていることから、詳細な言及は控えつつも、「どうしても私の言葉で皆様にお伝えしたく筆を取りました」と投稿の意図を説明した。
中止となった「大沢やよいのおしごと展」は、10月23日から11月4日まで東京・Atelier LILIUMで開催予定だった。31日には洲崎をゲストに迎えたサイン会&トークイベントも計画されていた。
一方、今後については「今は落ち着いて体制を整えるべきだと考え、今回のイベントは見送りましたが、まったく違う形で何か楽しいことを企画したいと画策しています」と前向きな姿勢を示した。
最後は「次の機会は『ごめんね』ではなく、『ありがとう』をお伝えしたいです。いつかまた必ず、皆様にお会いできる日を楽しみにしています」と結び、開催を心待ちにしていたファンに改めてメッセージを送った。
2026年10月21日 12時29分