NHKの井上樹彦会長(69)が21日、東京・渋谷の同局で定例会長・メディア総局長会見を行い、飲酒が絡む性的トラブルの対策でガイドラインの策定への現状について言及した。
同局は9月には相手方の同意なく、性的な身体接触をしたとして20代の職員を懲戒処分するなど、飲酒が絡むトラブルが続発していた。
井上会長は飲酒ガイドラインについて「鋭意検討を進めているところであります」と説明。「会食には、私も含め、さまざまな意見がありますが、コミュニケーション、あるいは信頼関係という側面もございます。取材協力関係においては、有効な場合もあると認識しております」とも話した。
「したがって、今回、こうした検討にあたっては、現場の納得、と共感がないと実効性が得られない。十分に、取材や制作現場などとも知恵を絞って、会食等のプラスの効果を意識しながら、一方で飲食に伴うリスクを適切に抑える、そんな方策を打ち出していきたいと考えております」と続けた。
9月の定例会見で、同会長は「飲酒に関わるリスク事案が後を絶たないという状況」としたうえで「飲酒を伴う会食の意義を否定するものではありませんが、リスクを軽視できません。さらなる対策を講じる必要があると考え、関係各部で検討を始めました」と飲酒に関わるガイドラインの策定の検討を明かしていた。
これを受け、民放連の早河洋会長は9月の会見で「なかなか難しいのではないか」と所感。「仕事が終わって、酒を飲みながら話し合うのは日常的にあること。仕事ではないフリーの時間を拘束するというのは違うのではないか。あんまり例がない」と違和感を示していた。
2026年10月21日 14時55分