俳優の仲野太賀(33)が主演を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜後8・00)は今月18日、第40話「あさひの輿入れ」が放送され、徳川家康(松下洸平)の懐刀・石川数正(迫田孝也)の出奔が描かれた。話題のシーンを振り返る。
<※以下、ネタバレ有>
NHK連続テレビ小説「おちょやん」などの八津弘幸氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ通算65作目。“天下一の補佐役”豊臣秀長を主人公に、豊臣兄弟の絆と奇跡の下克上を描く。兄・豊臣秀吉役は俳優の池松壮亮が演じる。
第40話は、石川数正(迫田孝也)が豊臣方へ出奔し、徳川家中は騒然。豊臣との戦は不可能と思われたものの、徳川家康(松下洸平)にあきらめる様子はない。豊臣秀長(仲野太賀)もお手上げだったが、豊臣秀吉(池松壮亮)が挙兵を決めた矢先、天正地震(天正13年11月・1586年1月)が発生。大坂と浜松は大きな被害を受け、両者は和睦の道を探る。その条件として、家康は秀吉の身内を妻として差し出すよう要求。豊臣家から嫁げるのは、あさひ(倉沢杏菜)しかいなかった…という展開。
数正は家康との“最後の対話”を振り返る。
数正「どうあっても、豊臣には従わぬおつもりで?」
家康「おまえも分かっていよう。あの小牧での戦の時からわしは決めたのだ。もう誰にも頭は下げぬと。もはや後戻りはできまい。北条殿も豊臣と戦うことに異を唱えることはあるまい。そもそも先の合戦でも、(織田)信雄(山脇辰哉)が心変わりせねば我らは勝っておったのだ。今ならまだ、勝つ道もある」
数正「殿、勇ましゅうなられましたな。ならば、私も腹をくくりまする。一つお願いが。戦の前に、今宵は殿と一献酌み交わしとうござりまする」
家康「断る。気味が悪い」
数正「それはあんまりな殿」
家康「酒を飲むのは戦が終わってからじゃ」
数正「どうせすぐ忘れるくせに」
家康「わしがおまえとの約束を忘れたことなどあったか?」
数正「いくらでもござった」
家康「忘れたわ」
数正「ほら、ほら、ほら、ほら!そういうところですぞ、殿」
数正は秀吉らに「家康めにはほとほと愛想が尽きましてございます。私がいくら事の理を説こうと、豊臣には従わぬと言って聞き入れません。他の家来どもも血気にはやるばかり。勝ち目のない戦でもやめようと致しませぬ。あやつらと共にいては、命がいくつあっても足りませぬ。まっこと愚かな田舎侍…」と明かした。
家康は数正の文を読む。
「殿、此度の不埒、どうかお許しくださりませ。覚えてはおられますまいが、かつて三方ヶ原の戦い(元亀3年・1572年)で武田に大敗を喫した時、(家康)“わしはすぐに忘れるぞ。その代わり、おまえは決して忘れるでない。この先、わしが同じ失態を繰り返さぬように睨みを利かせ、諌めてくれ”(数正)“お任せくだされ”(第17話・5月3日)。あの約束を、今こそ果たす時。たとえこの身は豊臣に付こうとも、我が心は、殿と共にありまする。それから殿、爪を噛むのはおやめくだされ」
SNS上には「身を賭して家康を守る数正の真の忠義」「家康を支えてきた数正もまた“兄弟”」「『日曜日の初耳学』からの『VIVANT悪役会議室』。今日は迫田孝也DAY」などの声が続出。反響を呼んだ。
次回は25日、第41話「家康の野望」が放送される。
2026年10月24日 13時50分