◇フィギュアスケート グランプリ(GP)シリーズ第1戦フランス大会第2日(2026年10月24日 フランス・アンジェ)
女子はショートプログラム(SP)3位の中井亜美(18=TOKIOインカラミ)がフリートップの149・08点で逆転し、合計219・74点で2連覇を果たした。首位発進の青木祐奈(24=日本建物管財)はミスが続いて合計200・62点で4位、住吉りをん(23=オリエンタルバイオ)は190・70点で6位だった。
演技を終えると感極まった。今季のフリー曲「パリのアメリカ人」の軽快なメロディーに乗り、中井が逆転で表彰台のトップに立った。「自分を信じたから、いい演技ができた。うれしい気持ちでいっぱい」。大会連覇の感慨に浸った。
SPで失敗した冒頭の大技トリプルアクセル(3回転半)を成功。続くルッツ―トーループの連続3回転で出来栄え評価(GOE)1・60点を引き出すなど、ノーミスで演技を完遂した。149・08点はGP初出場優勝を飾った昨季に並ぶ自己最高タイ。昨季は無縁だった重圧とも闘ったが「そのプレッシャーに打ち勝てたことは大きなこと。強い自分になった」と誇らしげに言った。
シニア転向1年目の昨季はミラノ・コルティナ五輪で銅メダルを獲得。大きな飛躍を遂げたが、五輪後はモチベーション維持に苦しみ、「練習にも身が入らないし、集中することができていなかった」という日々が続いた。自分自身と向き合ったのは夏のカナダ合宿。スケート漬けの2週間を送り、気持ちが吹っ切れた。「去年のことを忘れるぐらいすっきりした感情でいる」と4年後を見据えて再出発を切った。
五輪銀の坂本花織さんが現役引退し、同世代で実績十分の島田麻央が今季からシニアに参戦。日本女子の新エース争いに注目が集まる中、2年目の真価を発揮した。「また一つ成長したかな」と中井。18歳には無限の可能性がある。
▽GPシリーズ 世界各地で第1~6戦が行われ、各選手は最大2大会に出場可能。各大会の順位がポイント化され、各種目(男女シングル、ペア、アイスダンス)で合計ポイントの上位6人(6組)がGPファイナルへ進出。日本勢で最多優勝は、男子が羽生結弦の4度、女子が浅田真央の4度。昨年のGPファイナルは名古屋で開催された。
2026年10月26日 02時49分