米スポーツ専門局「ESPN」電子版は26日、レイズのフニオール・カミネロ内野手(23)が球界屈指の長距離打者からチームをけん引するリーダーへと成長していることについて取り上げた。
ブルワーズとのワールドシリーズ第2戦。初回に4点を先制しながら逆転を許す展開に、カミネロはベンチで激しく声を上げた。「チームを助けたかった。みんなが下を向かないように励ましていたんです」。日頃はプレーで仲間を引っ張る若者が、言葉でもチームを鼓舞するようになった。
ア・リーグ優勝決定シリーズ前の打者ミーティングでも自ら発言。「自分たちが何者なのか、世界に示す時だ」と訴えた。リッチー・パラシオス内野手は「彼が口を開く時は、必ず意味のあることを言う。それも必要なタイミングで」と評価する。
打撃の才能は規格外だ。過去2年間で87本塁打はメジャー2位。今季は42本塁打、WRC+142を記録し、四球も前年から38個増えた。162試合すべてに出場し、守備でも大きく成長した。チャド・モットーラ打撃コーチは「35年間のプロ野球人生で、こんな打者は見たことがない」と絶賛する。
独特の大きな踏み込みや手の動きは通常なら指導しないフォームだが、高い再現性で結果を残すため、球団は修正せず個性を尊重している。打撃練習でも驚異的な飛距離を誇り、ワールドシリーズ前には中堅後方の大型ビジョンを打球で破損させたほどだ。
一方、年俸総額がメジャー28位のレイズにとって、将来的な引き留めは課題となる。本人はフアン・ソトらに匹敵する大型契約を望んでおり、2030年まで球団が保有権を持つものの、その先は不透明だ。モットーラは「10年かけて到達する選手もいる境地に、彼は23歳ですでに立っている」と語る。球団初の世界一を目指すレイズにとって、そのバットとリーダーシップが反撃の鍵となる。
2026年10月27日 09時28分