レイズはワールドシリーズ第3~5戦を本拠地トロピカーナ・フィールドで戦う。26日(日本時間27日)、AP通信が独特な構造を持つ球場と、そこに特別な愛着を抱く選手やファンの思いを紹介した。
コンクリート造りの外観、巨大で傾斜したドーム屋根、洞窟のような屋内空間。名球場に見られる美しさや趣とは縁遠い。それでもレイズにとっては、かけがえのない本拠地だ。
2024年10月、ハリケーン「ミルトン」が屋根を破壊し、球場は甚大な被害を受けた。球団創設の1998年以来使用してきた球場に戻れない可能性もあったが、約6000万ドルを投じて修復。25年はヤンキースの春季キャンプ施設を借りて戦い、今季ようやく復帰した。
今季の本拠地成績は55勝26敗で、ブルワーズと並ぶメジャー最高勝率。年間観客動員は約140万人でメジャー28位だったが、ポストシーズンでは熱狂的な声援が球場を包んでいる。「僕たちはトロップでプレーするのが大好き。今季はここで本当にいい野球ができた」とリッチー・パラシオス内野手。ケビン・キャッシュ監督も「ファンは大声援で迎えてくれるはず。チームにとっても気持ちを切り替える機会になる」と期待する。
球場の名物は屋根から吊り下がる4本の円形構造物「キャットウォーク」だ。打球が当たることもあり、下側2本に当たれば本塁打、上側2本ならインプレーとなる独自ルールがある。右中間フェンスの向こうには、ファンが本物のエイに触れられる水槽も設置されている。
球団は2029年にタンパで新球場を開場する計画を進めている。23億ドルを投じる新たな本拠地には、初の世界一を記念する優勝旗を掲げたいところだ。敵地で2連敗を喫したレイズ。第3戦は4万人を超える満員のファンがタオルを振り、カウベルを鳴らして選手を迎える。風変わりなドーム球場が反撃の舞台となる。
2026年10月27日 08時36分