情勢不安でアジア杯サウジアラビア大会(来年1月7日~2月5日)が開催危機に直面する中、日本サッカー協会(JFA)は大会延期の場合も、日本代表の指揮官は当初の予定通り来年3月の活動から森保一監督(58)から兼任でU―22日本代表の大岩剛監督(54)に交代する方針を固めたことが28日までに分かった。
今夏のW杯北中米大会後の森保監督の半年間の続投は変則的な人事。30年W杯の第1ポット入りへFIFAランクを上げる必要があるため、成熟したチームでアジア杯を獲りにいく思惑があった。一方で次期監督に内定する大岩監督のチームづくりの期間短縮に対する懸念もある。関係者の話を総合すると、JFAの宮本会長は山本技術委員長らと協議し、監督交代のタイミングがこれ以上ずれ込むのは得策ではないと判断したもようだ。
アジア杯が通常開催か延期かは11月18日にタイ・バンコクで開催されるアジアサッカー連盟(AFC)理事会で正式決定する見込み。延期なら来年1月開催予定のロス五輪予選を兼ねたU―23アジア杯との日程重複が危惧されるが、AFC理事であるJFAの田嶋名誉会長は「かぶることは考えにくい」との見解を示す。日程をずらす調整が行われれば、両大会で大岩監督の指揮が可能になる。
日本代表は12月30日にパナスタで親善試合を予定しているが、アジア杯が延期となれば開催は不透明。森保監督の花道を飾る試合にする案がある一方、選手の拘束力がなくなり欧州組を招集できないため、国内組による開催意義を疑問視する声も強い。12・30が消滅すれば、ブラジル、パラグアイと対戦する11月のシンガポール遠征が現体制の最後の活動となる可能性が高い。森保監督は「現場でコントロールできることではない。目の前の試合に向けて最善の準備をする」と語っている。
2026年10月29日 07時26分