ポスティングシステムでのメジャー移籍を希望している阪神・佐藤輝明内野手(27)とDeNA・牧秀悟内野手(28)は、どこまで通用するのか。米野球分析サイト「ベースボール・プロスペクタス」が28日(日本時間29日)、NPB時代の詳細な打撃データを基に、両選手の可能性を分析した。
注目したのは時速150キロ以上の速球への対応力だ。2026年、150キロ以上の速球で打席が終了した割合はNPBの11.3%に対し、MLBは35.7%。日本の打者はメジャーで、これまでとは比較にならないほど高速球と対戦することになる。
牧の比較対象はブルージェイズの岡本和真だ。NPB時代の強い打球の割合は牧40.2%、岡本40.8%とほぼ同じ。ただし牧はゴロが多く、長打力では岡本に劣る。一方、ストライクゾーン内のコンタクト率は牧89.2%、岡本85.9%。空振り率も牧の方が低く、筆者は「岡本よりも成績の下限が高い」と評価した。ただ、ボール球に手を出す割合が高い点は課題となる。
一方、今季3冠王に輝き、直近2年間で79本塁打を放った佐藤は、鈴木誠也と比較された。NPB時代の強い打球の割合はともに40.4%、フライ率も佐藤56.4%、鈴木55.7%と似ている。しかし、ボール球スイング率は佐藤35.4%に対し、鈴木20.1%。空振り率も佐藤31.8%、鈴木19.1%と大きな差がある。
さらに150キロ以上の速球に対する本塁打率の低下も懸念材料とされた。筆者は「牧はより安全な選択肢で、佐藤はリスクが高いが、長打力によって到達できる成績の上限も高い」と結論づけた。
もっとも、昨オフは速球への対応を不安視された村上宗隆がメジャー1年目に35本塁打、岡本も33本塁打を記録した。予測を上回る活躍を踏まえ、筆者は「大谷翔平、鈴木、村上、岡本の成功を考えれば、牧や佐藤が成功できない方に賭けようとは思わない」と期待を寄せている。
2026年10月29日 08時46分