◇ワールドシリーズ第5戦 ブルワーズ―レイズ(2026年10月28日 セントピーターズバーグ)
ワールドシリーズは28日(日本時間29日)、タンパでワールドシリーズ第5戦を迎える。第4戦でのブルワーズは延長12回、レイズに逆転サヨナラ負けを喫し、チーム史上初の世界一はお預けになった。シリーズの流れが変わるかが見どころの大事な一戦に、ブルワーズは“怪物右腕”ジェーコブ・ミジオロウスキー投手(24)を先発マウンドに送り出す。
今季16勝を挙げたミジオロウスキーはナ・リーグのサイ・ヤング賞最有力候補。今シリーズ第1戦にも先発し、5回4安打1失点で勝利投手になった。この日、試合前の会見に登場したブルワーズのキャプテン、クリスチャン・イエリチは「彼が投げる日は、シーズンを通してずっと勝てると思っていた」とエースへの信頼感を強調。「彼は球界でも屈指の投手の一人であることを証明してきた。今夜、相手も球界屈指の投手をマウンドに送ってくる。ワールドシリーズというのは、そういうものだ。最高の選手同士がぶつかる。あとは、何とかして試合に勝つ方法を見つけるだけだ」と続けた。
ミジオロウスキーは2025年のデビュー直後から100マイル超えの豪速球を投げ込んでいたが、まだアップ&ダウンも激しかった。昨季の成績は5勝3敗、防御率4.36。それが今季は16勝5敗、防御率1.80と大躍進を遂げた。そのプロセスを見てきた34歳のイエリッチは、「本当に大きく成長したよ。昨年は能力も天性の才能もある若い選手だったけど、そこから成長した」と絶賛。
「球速や、彼ができることを見れば、誰にでもその才能は分かったと思う。でも投手としての自分自身を理解し、投球術を学ぶという点で、大きく成長したと思う。今もいろいろな面で学び続けている。以前より成熟したし、自分自身のことをよく理解するようになった。自信もついてきた」と成長を認め「そして、今まで見せてきたものを考えると信じられないくらいだけど、今も成長し続けている。それがメジャーリーグなんだ。どれだけ成功していても、あるいは思うような結果が出ていなくても、常に自分を向上させ、前進し続けなければならない。彼はそれを本当によくやっていると思う」と称賛を繰り返した。
まだ3勝1敗とリードしているとはいえ、ミジオロウスキーを立てて迎えるゲームを落とせばシリーズの流れは本当に変わりかねない。大事な一戦で、ブルワーズのエースがキャプテンの信頼に応えられるかどうかが注目される。(タンパ・杉浦大介通信員)
2026年10月29日 09時37分