サッカーのブラジル代表を率いるカルロ・アンチェロッティ監督は29日、日本などと対戦する11月のシンガポール遠征に向けた代表メンバー26人を発表した。ビニシウス(Rマドリード)、ラフィーニャ(バルセロナ)の両主軸FWが招集された一方で初招集5人、2028年ロサンゼルス五輪世代9人、23歳以下が13人と世代交代を見据えたチーム構成となった。
複数のブラジル・メディアによれば、16強に終わった今夏のW杯北中米大会で29・6歳だった招集メンバーの平均年齢は23・6歳と大幅に若返り。過密日程の中で優勝争いが繰り広げられている国内リーグを考慮し、首位フラメンゴと2位パルメイラスからの招集は見送られ、その他の国内組も各クラブ1人に制限されたという。
アンチェロッティ監督は「新しい世代を発掘することに焦点を当てなければならない。今こそ理想的なタイミング。セレソンの未来を担う可能性のある若手がいる。今回の招集はバランスが取れていて非常に若い。将来を見据えたチームづくりを強く意識した代表チーム」と説明。「全ての試合が重要だが、世代交代を行うことはチームが完成している状態とそれほど両立しない。良いプレーをして試合に勝つことを試みながら、変化の推移や若手の成長の過程に寄り添うことを意識している」と続けた。
大手メディアのグロボは今回の選手選考に関し「2025年5月の就任以来、アンチェロッティにとって最もインパクトの薄い招集メンバー。27年に開始予定のW杯予選のような真剣勝負でこれらの新顔たちが大きな存在感を発揮するとは考えにくい」と指摘。マンチェスターCのFWアランら初招集5選手の名前を挙げ「ブラジルの一般家庭に知られた選手だけが招集されるべきだと主張するわけではないが、事態は少し行き過ぎているように思える。新しい顔ぶれの模索は選択肢の枯渇を浮き彫りにしている」と伝えた。さらに「今回の選考はつぎはぎのキルトのように見える。ブラジル全国選手権(国内リーグ)が終盤戦を迎えているという状況下では、それを避けるのは困難だった。また、代表チームが刷新されることも極めて重要。本当に懸念すべきなのは、選択肢の不足がこの選考に限られた問題ではないように思えることだ」と続けた。
ブラジルは11月14日に日本、同17日に地元のシンガポールと対戦する。
【招集メンバー】
▼GK
・ベント(アルナスル)
・ルカス・ペリ(トリノ)
・ペドロ・モリスコ(コリチーバ)
▼DF
・アルトゥール・ディアス(アトレチコ・パラナエンセ)
・カルロス・アウグスト(インテル・ミラノ)
・ドグラス・サントス(ゼニト)
・ガブリエル・マガリャンイス(アーセナル)
・ジャイル・クニャ(ノッティンガムF)
・ジョナサン・ヘズス(クルゼイロ)
・バンデルソン(モナコ)
・ビトール・ライス(マンチェスターC)
・ウェブレイ(ローマ)
▼MF
・アンドレ(コリンチャンス)
・アンドレイ・サントス(マンチェスターU)
・ブルーノ・ギラマンイス(アーセナル)
・ダニーロ(ボタフォゴ)
・ガブリエル・ボンテポ(サントス)
・ジョアン・ゴメス(アストンビラ)
・マルロン・ゴメス(シャフタール・ドネツク)
▼FW
・アリソン・サンタナ(シャフタール・ドネツク)
・アラン(マンチェスターC)
・エステバン(チェルシー)
・ラフィーニャ(バルセロナ)
・ラヤン(ボーンマス)
・エンドリッキ(Rマドリード)
・ビニシウス(Rマドリード)
2026年10月30日 10時21分