甲斐2世となれ――。ソフトバンクに全体最後の127番目で育成15位指名された東筑・平山護捕手(18)が30日、北九州市内の同校で指名あいさつを受けた。OBの福山龍太郎アマスカウトチーフ(50)は自身が担当だった2010年育成6位の球団最下位指名だった楽天・甲斐拓也捕手(33)と重ね、日本を代表する捕手となるように期待を託した。
リップサービスかもしれないが、懐かしそうに言った。福山チーフは東筑の後輩、平山のタイプを問われると電撃トレードで話題の捕手の名を挙げた。
「あえて言うなら高校時代の拓也(甲斐)にちょっと似てる。努力する才能、最下位スタートの境遇。なので日本を代表する捕手になってほしい。腹いっぱい、野球をして東筑の歴史にふさわしい選手になってほしい」
熱い激励に照れる平山は、ドラフトで12球団ラスト、127番目に名前を呼ばれた。直前の育成14位も捕手だった。「ああ…だめだったか」。大学に進学し、4年後を考えていたら15位で呼ばれた。この日、巨人から楽天へトレードされた甲斐は10年育成ドラフト6位と球団最下位指名で境遇は同じ。目標も甲斐と同じく「3年以内」の支配下登録だ。
平山が理想とするのは城島CBOのような強打の捕手だが、YouTubeで甲斐の守備を参考にする。二塁送球タイムは1秒9を切る程度で、甲斐キャノンには及ばないが「僕は守りが課題。スローイング、ブロッキング、キャッチング、特に守りにおいて素晴らしい甲斐さんのように…それ以上になりたい」と鼻息は荒い。
ストロングポイントは打撃。今夏の甲子園では「1番・捕手」の主将として初戦の神村学園(鹿児島)戦で初回先頭打者本塁打を放った。北九州市の木屋瀬中軟式野球部時代には同じ市内の足立中だった巨人1位の横浜・織田と練習試合で対戦し、本塁打を放ったこともある。高校通算10本塁打だが、ここぞの一発を秘めている。
県内有数の進学校。文系クラスだが「理科、数学が得意です」と平山。3年間の成績の評定平均は5段階中の「4・5」。インテリジェンスはリード面にも生かされそうだ。
福山チーフは「学ぶ力、思考、考える力も一級品で競争を勝ち抜けるはず。ナンバーワンとなれ」と、つい気持ちが入った。「護(まもる)」という守備的な名前を持つ未来の正捕手候補は「体づくりから攻守を極め、のし上がりたい」と堂々と高い野望を掲げた。(井上 満夫)
◇平山 護(ひらやま・まもる)2008年(平20)4月5日生まれ、北九州市出身の18歳。星ケ丘小1年で競技開始。木屋瀬中軟式野球部では投手、三塁、遊撃手、捕手。東筑では1年夏からベンチ入りし、同秋から背番号「2」。父、兄2人も全員名前は漢字1文字で、東筑野球部出身。1メートル74、87キロ。右投げ右打ち。愛称は「まもる」。
2026年10月31日 06時00分