落語家の笑福亭笑利(43)が31日、都内で行われたNHK新人落語大賞の本選に出場し、大賞を獲得した。
笑利は4度目の本選出場で、昨年は同点も審査員による決選投票に敗れ涙をのんだ。この日は、昨年の決勝の日から高座にかけることを決めていたという新作落語「最近の若い奴は」で勝負をかけた。春風亭朝枝(40)を1票差でかわし、悲願の優勝をつかみ取った。審査員の柳家権太楼(79)から「1年間よく頑張っていた」とねぎらわれると、笑利の目には涙が浮かんだ。
「NHK新人落語大賞、これを超えなければ次のステップに行けないという気持ちで臨んでいたので本当に取らせていただいてうれしい。ほっとしています」と受賞に胸をなで下ろした。
4年間をかけて、大賞を取る準備を行ってきた。「僕のことを誰も知らないアウェーなところを選んで、このネタをかけて言葉一つ一つを直して、僕のことを知らなくても笑ってもらえるようにしてきた」。その点を審査員の一人、立川志らく(63)も「世間に向かって落語を語っていた」と高く評価した。
念願の賞を取るために2022年の初頭から禁酒も行っていた。大願を果たし禁酒を解くことも検討しているという。最初の一杯のプランを問われると「鮨屋で瓶ビールと決めています!!」と晴れやかに語った。
2026年10月31日 20時43分