◇関東大学サッカーリーグ戦1部第19節 国士舘大1―0明大(2026年10月31日 明大八幡山グラウンド)
節目の第100回を迎えた関東大学サッカーリーグで31日、首位の国士舘大が1―0で明大に勝ち、3試合を残して25年ぶり10度目の優勝を決めた。
主将のFW本間凜(4年=川崎F内定)は試合終了を告げるホイッスルと同時にピッチに突っ伏し、仲間が駆け寄るまで起き上がることができなかった。「ことごとく目の前で勝利、優勝を逃してきた。きょうも正直ずっと怖くて、もう吐くほど緊張していた。それでもやっぱりみんながついてきてくれて、やっと優勝できた。もううれしいとかやったとかの感情も分からないぐらい、勝手に涙が出てきた」。昨季のリーグは2位、昨冬インカレと今夏の総理大臣杯は準優勝。頂点にあと一歩という悔しい経験が続いていただけに、感情が爆発。歓喜に湧く部員や関係者とともに、勝利のダンスで喜びを分かち合った。
今季の国士舘大は、2位以下に勝ち点11差をつけて首位を快走。19試合で最少13失点の堅守を武器に、第6節から14試合負けなしで頂点をつかんだ。勝てば自力優勝という大一番のこの日は序盤から相手を圧倒し、後半41分にMF沼田大都(1年)の右クロスから背番号10のMF小西脩斗(4年)が押し込み、待望の先制点。残り数分をしのぎきった。
本間は昨季に続き、2年連続リーグ得点王をほぼ手中に収める17得点の大活躍。リーグ最多記録20の更新も狙える勢いで、エースとして攻撃を引っ張った。「25年前に自分が生まれる前に優勝してからここまで多くの先輩方が身を削り、この1部の舞台を残してくれた。100回までに国士舘が築き上げたもの、この25年間で先輩方が築き上げてきたものに対して、恩返しがしたかった」。抱えてきた責任の重みが口をついた。
創部から長年指導者としてチームに関わり大学理事長も務め、日本サッカー殿堂入りしている大澤英雄氏が昨年2月、89歳で死去した。その大澤氏が強く願っていた復活V。本間は「かわいがってもらった自分がキャプテンとして、こうやって優勝できた。本当に見てくれてると思うので、いい報告ができます」と恩師への思いを口にした。
国士舘大サッカー部は山本昌邦氏や柱谷幸一・哲二兄弟をはじめ、多くのトップ選手を輩出。直近の日本代表にも横浜M・FW谷村海那や町田DF望月ヘンリー海輝らがいる。90年代からJFLに参戦するなど大学サッカー界をけん引していたが、不祥事の発生もあってリーグ優勝から遠ざかり、2部降格も経験した。近年は22年総理大臣杯で優勝を果たすなど、復活の兆しを見せていた。
2026年10月31日 20時21分