ソフトバンクの鈴木豪太投手(23)が1日、12日開幕の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」に向けて筑後ファーム施設で汗を流した。あす3日から宮崎での代表合宿に参加。初選出された侍ジャパンではDeNAの右腕、石田裕太郎投手(24)からシンカーを学びたいと意欲を示した。今季はカットボールを武器に新人ながら40試合登板で4勝1敗5ホールド、防御率1・74と活躍。代表でさらなる飛躍の鍵を見つける。
ルーキーイヤーからブルペンの一角を担った鈴木豪は、リーグ3連覇、日本一連覇に大きく貢献した。躍進を支えた最大の武器がカットボールだった。自身も“代名詞のボール”と話し、「シーズンを通して一番打たれていない。困ったらカットボールというところもありました」と自信を持っている。しかし「それが来年通用するかは分からないので、進化していかないと」と先を見据えている。
来季のさらなる飛躍のために目を向けるのは、同じく井口ジャパンに選出されているDeNA・石田裕のシンカーだ。日本シリーズ第1戦で7回途中1失点と好投した右腕を同じタイプの投手として注目していた。これまで交流はないが「聞いてみて、取り組むことは取り組んで(シンカーが)自分のものになれば来シーズンの武器にもなるので、いろんな感覚などを聞きたいです」と目を輝かせる。強みのカットボールと逆の曲がりとなるシンカーを習得できれば、打者への攻め方の幅が広がる。
日本シリーズでは3試合に登板して防御率0・00、1ホールドと大舞台での強さも見せつけた。しかし日本代表のユニホームに袖を通すのは世代別を含めて初めてだ。大商大時代に代表練習に参加したことはあるが、「合宿止まり」でメンバー入りした経験はない。「誰もが(代表に)入れるわけではないので、そこは凄くうれしいです」。他球団の選手との交流を楽しみにしている一方でマウンドでのパフォーマンスについては「普通に点を取られたくないですね。恥ずかしい思いをしたくないです」といつも通りに強気な投球を見せるつもりだ。
日本シリーズ後は3日ほど、滋賀県の実家に帰省した。家族での食事や買い物、おいっ子の少年野球に顔を出すなど充実した時間を過ごした。心身ともにリフレッシュして侍の舞台へ。新たな球種のヒントをつかみ、来季2年目のジンクスも打ち破る。(昼間 里紗)
2026年11月02日 06時00分