◇第51回社会人野球日本選手権大会1回戦 西濃運輸2―1JR東日本東北(2026年11月3日 京セラドーム大阪)
今夏の都市対抗を制した西濃運輸が接戦を制し、2回戦に駒を進めた。「6番・二塁」で先発した大山仁也内野手(34)が攻守で貢献。4回に追加点となる適時打を放ち、守っては2度の併殺打を完成させた。
「ベテランっぽくやるのがちょっと苦手というか…。声を出して、先頭に立って引っ張っていくのは意識してるんで、打てなくてもしっかり声出してやっていきたいなっていう思いです」
ベテランらしい読みが随所に光った。初回1死満塁のピンチで打者のカウントは2ボール。左打者の様子から、引っ張って強い打球が来ることを想定し、その1球だけ一塁側へ守備位置を移したところ、イメージ通りのゴロが飛んできた。滑りながら捕球して併殺を完成させ、無失点で切り抜けた。3回も1死一塁から二ゴロ併殺に関わった。
4回は1点を先制し、なおも2死二塁で打席へ。直球を待ちつつ変化球で泳がされることも頭に入れると、2ボールからの3球目チェンジアップを中前に転がして追加点につなげた。
九産大から入社して12年目で、チーム野手では最年長。若い頃はレギュラーをつかめるかどうかという立場を繰り返し、故障での長期離脱も経験した。30歳を過ぎてから、試合に継続して出られるようになったという。
「泥臭く、必死にやる姿を見せないと誰も納得してくれない。一生懸命にやることが僕の仕事だと思ってプレーしています。このようなマインドに切り替えてから、不思議と結果もついてくるようになりました」
今夏の都市対抗では佐伯尚治監督から「影のMVP」と称えられた。今大会で活躍し、真のMVPを目指すかという問いには「影でいいです」と言い、屈託なく笑った。
2026年11月03日 14時12分