◇全国高校サッカー選手権神奈川2次予選準決勝 日大藤沢 3―0 慶応(2026年11月3日 U等々力)
2大会連続の出場を目指す日大藤沢のMF中村龍剛主将(3年)が慶応との準決勝で1得点し、3―0の勝利に貢献した。前後半40分ハーフで2―0とリードした後半37分、こぼれ球を拾って1人をかわし、ペナルティーエリア手前からゴール右隅を打ち抜くダメ押し弾。跳び上がってガッツポーズを決め、喜びを表現した。
「等々力は本当に特別な場所。ここでゴールを決めたいという思いは多分、誰よりも強かったんで。今日、形にできて良かった」
父は元日本代表MF中村憲剛氏で等々力をホームとするJ1川崎フロンターレのレジェンドだった。幼い頃から何度も観戦に訪れた思い出の舞台では昨年の県予選や8強入りした全国選手権でもプレーしたが、ゴールは初めて。父と同じ背番号14で歓喜の一撃を決め、観戦に訪れた父からは「おめでとう」と声を掛けられたという。
準々決勝後の練習で痛めたという右膝周辺をテーピングしてプレー。佐藤輝勝監督は「100%ではない状況。無理だったら前半10分でも替えるつもりだった」と明かしたが、災い転じて福と成した。最上級生で主将となった中村が責任を背負い込んでいた状況もあり、指揮官は自身のプレーに集中するよう助言。主将が練習を休んだことで各選手にも自覚が生まれ「主将に頼るのではなく“自分たちが”とチームが成長した1日だった。(中村を)責任から少し解放できた」と振り返る。
中村自身も「プレーでチームの利益になるのが一番いい。自分が120%の力を出すことを意識した」といい、中盤の底で長短のパスを散らしてゲームをつくり、CKでたびたびチャンスメーク。「途中からアドレナリンが出て痛みがなくなった」と予定になかったFKキッカーでもゴールを狙い「次は決めたい」と力を込めた。
8日の決勝では桐光学園と対戦。昨年の決勝で破っているが、今夏は全国総体(インターハイ)出場を懸けた県予選準決勝で敗れ「凄く悔しい思いをさせられている」と打ち明ける。プリンスリーグ関東2部では2戦2分け。「相手も本当に強いけれど、自分たちも持てる120%の力を出して絶対に今度こそ勝って全国に行きたい」と必勝を誓った。
2026年11月03日 21時46分