9月18日に91歳で死去した脚本家の倉本聰さん(くらもと・そう、本名山谷馨=やまや・かおる)のお別れの会が3日、北海道富良野市で営まれた。国民的ドラマのフジテレビ「北の国から」シリーズのキャストたちが最後の別れを惜しんだ。
田中邦衛さん演じる主人公・黒板五郎の長女・黒板蛍を演じた女優の中嶋朋子は祭壇脇で参列者やスタッフと話し、ねぎらっていた。参拝は倉本さんの妻と行った。
黒板五郎一家と家族同然に交流する“草太兄ちゃん”こと北村草太役の俳優の岩城滉一は報道陣の取材に応じ、「僕もずいぶん悪いことしてきたけど、先生だけいつも味方してくれた。義理も恩も凄いある。一言では言い切れない」と感謝。「特別な人です。先生がいなかったら今ここにいませんから。全てが倉本先生から授かった、ギフトしてもらったと思っている」としのんだ。
黒板五郎の元妻・令子(いしだあゆみ)の異母妹である“雪子おばさん”こと宮前雪子を演じた女優の竹下景子は、突然の別れに「私にとってはまだ信じられなくて…」と涙。「いつも見守ってくれていた気持ちがする。全てにおいて、心から先生と呼べる大きな大きな先生でした」と話した。
倉本さんは1935年1月1日生まれ、東京都出身。東大文学部美学科卒。1959年にニッポン放送に入社。63年に退社し、77年に富良野に移住。81年に「北の国から」が大ヒットした。映画「駅 STATION」、フジテレビ「風のガーデン」、テレビ朝日「やすらぎの郷」など代表作多数。主宰した「富良野塾」では後進を指導した。2000年に紫綬褒章、10年に旭日小綬章を受章した。
2026年11月03日 13時55分