藤井聡太竜王(24)=王将など6冠=に服部慎一郎七段(27)が挑む第39期竜王戦7番勝負第3局は4日、京都・仁和寺で2日目が指し継がれ、先手・藤井が119手で勝利した。対戦成績を3勝0敗とし、6連覇へ王手をかけた。
敗れた服部は終局後、「(藤井陣の)穴熊が遠いので自信の持てない展開でもおかしくない。(それでも)難しくあってほしいと思った」と振り返った。タイトル初挑戦の今夏の棋聖戦5番勝負が0勝3敗、そして竜王戦もここまで0勝3敗。今年度、藤井に複数回タイトル戦で挑むのは服部が初めてだが、絶対王者との盤上の対話を通じて形勢判断に狂いが生じてしまったのか。苦悩がにじむコメントだった。
投了図では、金銀3枚に囲われた藤井の穴熊が手つかずで残った。服部が86手目に放った8筋の桂。9筋の藤井香を捕獲することが確実だった反撃の起点は、30手余り後の投了図でもその藤井香を取ることがかなわずに無念を伝えた。
20、21日に宮崎県都城市で指される第4局へ向け、「全力で頑張っていくしかないのかなと思っています」。第2局での振り返りを徹夜で行った闘志の棋士。86手目の無念を晴らせる舞台はまだ1局はある。
2026年11月04日 20時27分